おおたにじんじゃ
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社名はこの地が「大谷御厨」の地であり、地名によると考えられる。 表鳥居よりまつすぐ１５０ｍに及ぶ長い参道を有する杉林の森の奥に鎭座する。 員弁川対岸の梅戸の地にあったが、明応８年６月１０日大洪水の爲押流され、村落ごと大泉に移転し、大泉の春日明神へ合祀した。（大谷春日大明神と称した＝現在の地）。 江戸期にこの長宮の地形は開墾に易く耕地に適していると神社を茶臼山へ移して社地を田圃して開墾したが、その後再び当社ヲ旧地に復すべしとのことで茶臼山より再び長宮へ遷座したという。 大泉から員弁川にかかる大泉橋を南に渡つて、大井田に向つて４００ｍ程行つた右手道路脇に、高さ約２ｍの石柱が建てられ、「大谷神社御旧趾」とある。 |
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大谷神社の由緒 当神社は遠い昔から大谷春日大明神、或いは南北に社地の長居故を以て長宮さんと呼ばれる。 御祭神は水分大神・天児屋根命を主神とし氏子各戸の御先祖を奉祀する。 鎌倉の永仁４年（６８６年前）奈良の春日大社の分霊を祀り春日神社と唱えたが明応８年の大洪水により全村流失し命からがらこの台地に上がってきた大谷村の人達が奉護してきた延喜式内大谷神社を合祀して大谷春日大明神と改称した。旧大谷村の遺跡は現在新貝の地に整然と残されている。 尚、江戸時代 元禄３年（２９２年前）桑名藩主松平定重の重臣野村増右衛門が耕地に適するとしてこの氏神を岡の茶臼山に移し耕地としたが不思議にも作物悉く実らず、これ神慮なりとして改めてこの地に鎮座するに至ったのである。 敬神崇祖の心深い氏子の人達がこの尊い史実を体して熱誠奉仕するとき愈々神慮燦然と輝くであろう。 社頭石碑 |
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大谷神社 祭神は水分神・天兒屋根命にして大泉村大字大泉長宮に鎮座す、昔当社より水晶の小玉を出したりと 云う。当神社に斎き祀る天兒屋根命は春日大明神と称え、太古より現社地則ち此長宮に鎮り座して大泉村の氏神なり。古昔大和国三笠山より伊勢国桑名へ御分霊の際此の地に休輿在りし由縁により勧請せしなりと。社地は古領主内藤内蔵輔なるものの寄附にして、高二六石余の地所明治８年地租改正の際迄除税地として優待を受けたりき。水分神は延喜式神名帳に記載せらる、式内大谷神社これなり、当社は昔時此の大泉村南方員弁川を去る数町の地に大谷村と呼びし一村落ありしが、明応８年６月１０日の大洪水の為大谷村は流失し、氏子悉く大泉村に移住せしより大谷神社を春日神社即ち長宮へ合祀し、社名を大谷春日大明神と称するに至れり、大谷村の旧地は今尚一小社ありて、地名を新貝或は川中島と唱え来りて悉く大泉村に属す。而して大泉村は数村の本郷にして則ち今の西方・東一色・金井等は一部中の村落なり、故に旧来此の長宮則ち大谷神社を四ケ村の惣氏神として、祭典の節には、領主より神前の幕提燈等を供へられ、宮吏を派出して諸事を総理せしめ、最も厳重なる事にてありき。其後領主桑名松平越中守定重の家臣野村増右衛門と云う者ありて、此の長宮の地形開墾に易く耕地に適するを以て、神社を北方なる茶臼山に移し奉り社林を皆伐して田圃に開墾せし所、稲実悉く黒穂となりて毎年実らず、村民神意に叶はざるを恐れ領主に具申して再び長宮へ遷座し、社地には悉く植林して現今に至る 員弁郡郷土資料 |
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大谷神社 大谷は於保多爾と訓べし○祭神詳ならず〇大泉村の東一色に在す、（古志）〇神鳳抄云、大谷御厨、田文云、大泉大谷五丁、 北勢古志に、此神社徴古録、古谷双紙、俚諺抄の類に、大泉村に在と云るは委しからず、、抑大泉は上にも云る如く、四村をふさねていふ名なるが中に、此神社は東一色につきて、俗に大谷春日とも、又其森のいみじく長大なれば、長宮とよびて、四村ともに立合にて祭る神社也、さて祭神は俚諺抄に、水分神と云るは例のおぼつかなし、今思ふに谷といび、泉といふにつきての推あてとこそ聞えたれと云り、 社頭掲示板 |
