社名について


社名は資料によって文字も読みにも異同があります。
また多くの資料や現在の神社でも旧字体や、ホームページ上で表示できない文字を使用している場合があります。
このホームページ上では以下のような方針で表示をいたします。
(1)「全国神社祭祀祭礼総合調査」(神社本庁平成7年)における表記をを基本とします。
   これは神社からの提出に基づいて作成された資料ですので、実際に該当の神社がどのように表示しているかに最も近いと思われるからです
(2)旧字体は原則として使用せず新字体で表示をします。
(3)ホームページ上で表示できない文字はかな表示または一般的に行われている他の文字で表します。
出雲地方の神社に 「韓国伊太氏神社」といった社名があります。(からくにいたて)と読みますが、この「て」は氏(うじ)ではなく氏の下に横線がついたものです。「低」のにんべんの取れた文字です。Unicodeで6C10の文字ですが、表示できないので氏で代用します。
貴船神社の祭神は「高お神」ですが、「お」は「雨」かんむりに「龍」です(Unicode9747)、これはひらがなで表記します。
神名に多く見られる「雨」かんむりに「口」が3つ並び、下に「巫」がつく(unicode9748)は「霊」で表記します。

読み方(ふりがな)も正確なことは分からない事があります。現地で耳で聴いた社名が必ずしも正しいとは限りませんし、異なったいくつかの読みがある場合もあります。これも「全国神社祭祀祭礼総合調査」を基本とします。 1例として大阪府八尾市神宮寺に「常世岐姫神社」があります。「全国神社祭祀祭礼総合調査」では社名を「常世岐姫神社」とし、記録でも明治に八王子神社から常世岐姫神社に改称したとありますが、社頭の石標や石碑には「八王子神社」と表記されています。現実の呼称でも「八王子神社」とされており、地元で「常世岐姫神社」と尋ねても首を傾げられました。