すべて朱塗りの明るい社。谷川が脇を流れ、水音が豊かである。 旧地は東北1Kmの山本村字本堂にあり椿大神社のお旅所であった。 明治41年11月に、郷社椿大神社に合祀された。 近年新たに椿大神社別宮(延喜式内社)として本社近くに奉建された。 |
延喜式内椿岸神社由来 椿大神社別宮 天之鈿女命本宮 主祭神 天之鈿女命 相殿 太玉命 天之児屋根命 当社の主祭神天之鈿女命は天の岩戸開きの神話の中で御活躍された神様として知られ、天孫(天照大神の御孫)瓊々杵尊が日本国土に天降り給う時供奉し、天孫一行を天之八街に出迎えた地祇猿田彦大神(椿大神社の主祭神)と共に日向の高干穂峯に導き、我が国肇国の基を築かれた神様であります。 その後、猿田彦大神と夫婦の契を結ばれ、相共に此の伊勢国、鈴鹿椿ケ嶽高山短山の霊地にお帰りになり、猿田彦大神の妻神、椿岸大明神として鎮祭され、今日に至っております。鎮魂の神、芸道の祖神として其の霊働は脈々と輝き、芸能を始め茶道、華道、書道と凡ゆる技招ぎの向上、また縁結び、夫婦円満の御守導、霊験あらたかで古釆より信仰されております。 当社に伝わる「椿岸神社縁起」によれば、この別宮を猿田彦大神を祀る本社「上椿社」に対し「下椿社」と称し垂仁天皇の御代27年本社御創立と共に秦齋された延喜式内の古社であります。 当社には聖武天皇勅願による日本最古の獅子神御祈祷神事(獅子舞)が伝承され、神面は猿田彦大神、獅子頭は天之鈿女命の化身として、三年に一度各地を巡舞し奈良朝以来1300年の伝統を今に伝えております。この神事は地元氏子神役により神勤奉仕致しております。 (県無形文化財) 室町時代謡曲「鈿女」が当社に伝わり演能されておりましたが中絶、後四百年ぶりに金剛流宗家によって神事能「鈿女」とし復曲され、毎年春の例大祭に演能されます。 秋の例大祭には本社より神輿(猿謙田彦大神)の渡御(神幸祭)があり、鈿女本宮に卸旅を去れ、、翌日には還御(遷幸祭)が行なわれます。 伊勢国一之宮椿大神社 神世相伝 山本神主記 社頭掲示板 |