旧社地は、飯南郡伊勢寺村大字伊勢寺小字摩ケ谷で堀坂山の山嶺ににあった。 堀坂山は古来、伊勢寺村の人々によつて、産土神として尊崇されていた。 山嶺には、宝永年中に富士権現を祭り、近世には堀坂大明神・堀坂大権現・或は龍天権現とも称して崇敬せられた。 明治に入り村社に列し、明治41年4月村社高幅神社(現伊勢寺神社)に合祀された。 堀坂山山頂には堀坂大権現の石祠が祀られている。 |
堀坂大権現祭礼〜与原町の竹上げ 毎年7月最終の日曜日に行われる堀坂大権現の祭礼は、堀坂山麓から山頂へ真竹を運び、それを人力で立て、雨乞いや五穀豊穣を祈願するものです。 祭礼は伊勢寺地区の行事ですが、宇気郷地区の与原町、大河内地区の勢津町からも竹を上げ、堀坂山麓の3集落が合同で豊作を祈ります。 山麓横滝寺の分堂の前に『奉納 堀坂大権現』の2本の幟がたてられる。車で峠まで行き、尾根づたいに登るが頂上に着くまでに7カ所でシメ縄を張り替え、幣をたてる。頂上から少し下がった平らなところにオタイ場があり、午後4時にホラ貝を吹きならして神呪をはじめる。ついでオタイに火をつけ、竹を山の杭にしばりつけ、神呪をうけオミキをいただく。 これで行事は終わり下山する。 |