狹井坐大神荒魂神社
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   【延喜式神名帳】狭井坐大神荒魂神社 五座 鍬靫 大和国 城上郡鎮座

   【現社名】狹井坐大神荒魂神社
   【住所】桜井市三輪町字狭井
       北緯34度31分50秒,東経135度51分15秒
   【祭神】大神荒魂神 大物主神 姫蹈鞴五十鈴姫命 勢夜多多良姫命 事代主神
   【例祭】4月10日 例祭
   【社格】
   【由緒】垂仁天皇のとき鎮座と伝
       天平2年(730)神戸租をもつて祭神に充てる『正倉院文書』
       大同元年(806)神封二戸『新抄格勅符抄』
       寛平9年(897)に三月の鎮花祭再興
       中世末期以来社殿荒廃
       明治維新の当時、廃絶状況にあつた
       明治10年(1877)官幣大社大神神社の摂社に指定せられた

   【関係氏族】
   【鎮座地】古来よりこの地が鎮座の地であろう

   【祭祀対象】大神荒魂神
   【祭祀】明治維新の当時、廃絶状況にあつた
   【社殿】本殿入母屋造桧皮葺
       拝殿・手水舎・社務所

   【境内社

大神神社摂社。俗に狭井神社と称。
狭井川の南に所在。社前を「山の辺の道(上つ道)」が南北に通つている。狭井川は別名薬川とも云い、この河水を呑むと病気をしないと云われていた。
例祭を鎮花祭と云い、忍冬[すいかずら]・百合草を奉る風習があった。
三輪山へ登るには、この社で入山料を払い、襷を借りて登る。
拝殿左奥に霊泉薬井があり、こんこんと霊水が出る。多くの人々が水をもって帰っている。
当社は元々大和神社の別宮であったとも言われている。


鎮花祭

大宝神祇令に、季春(三月)鎮花祭とあり、その義解に、大神・狭井の二祭なり。春花飛散の時において、疫神分散して病を行す。その鎮遏のために必ずこの祭あり。故に鎮花といふ、とあるので、「大神荒魂神」の神格が明らかである。すなはちこの神は、行疫神であると同時に、また鎮疫神でもある。よつてよくこれを祭つて疫病鎮歴を祈るのである。

式内社調査報告




狭井坐大神荒魂神社

 狭井神社(花鎮社とも云う)
 主祭神 大神荒魂神
 配祀神 大物主神
     姫蹈鞴五十鈴姫命
     勢夜陀多良比売命
     事代主神
 御例祭 4月10日
 鎮花祭 4月18日
当神社は、今から約二千余年前、垂仁天皇の御世に創祀された名社で、古来鎮花祭の行われるを以って有名であります。この祭は春季花の飛散する陽気な頃には、種々な病気が流行するので、之を鎮める為に祀るところから起こったものであります。本殿横の井戸水を昔から薬水と称して、この井戸水を掬めば諸病が免がれると伝えられているのも、この御神徳の高大なる故であります。
のどかなる 春の祭の花しづめ 風をさまれと なほ祈るらし
新拾遺和歌集

社頭掲示板



狭井神社の霊泉

この霊泉は古来神山三輪山より湧出し、滾々として涸れることなく清澄且つ一種の風味を讃え、病難除の御神水として遠近より拝受に来る者四時絶えることがありません。
又酒造家は醸酒に製薬業者は製剤に更に、書画に精通される士は、その用水に、いづれも広大な霊徳を頌して当狭井神社の御神威と共に年を追って天下に伝称せられつつあります。

社頭掲示板



狭井神社

主祭神:大神荒魂神
配祠神:大物主神、姫蹈鞴五十鈴姫命、勢夜多々良姫命、事代主神
当神社は、第11代垂仁天皇の御世(約二千年前)に創祠せられ、ご本社大神神社で大物主神「和魂」をお祀りしているのに対して「荒魂」をお祀りしています。「荒魂」とは進歩的で活動的なおはたらきの神霊で、災時などに顕著なおはたらきをされます。特に身心に関係する篤い祈りに霊験あらたかな御神威をくだされ、多くの人々から病気平癒の神様として崇められています。
今「くすり祭り」と知られる鎮花祭は、西暦834年施行の「令義解」に「春花飛散する時に在りて、疫神分散して瘟を行ふ。その鎮遏の為必ず此の祭りあり。故に鎮花といふ也」と記され、万民の無病息災を祈る重要な国家の祭りとして定められております。予って、別名、華鎮社・しずめの宮と称されています。又、御社名の「狭井」とは神聖な井戸・泉・水源を意味し、そこに湧き出る霊泉は太古より「くすり水」として信仰の対象になっています。
御例祭:4月10日
鎮花祭:4月18日

社頭掲示板



登拝

「神体山」登拝者へお願い
この三朝山は大神神社の御祭神・大物主大神さまの御神霊がお鎮まりになる神体山です。千古斧を入れない神奈備山は神聖な山 信仰の山として仰望されております。
神さまは「清浄を欲す」といわれますように常に不浄を忌み嫌います。
因って登拝はお互いにお山を汚さないよう穢さないようご協力をお願いします。
若し登拝中にゴミが生じた場合 また見つけた場合には速やかに持ち帰るようお願いします。
登拝は左記により受付けます 併せて次の事項を厳守願います。
登拝申込み要領
1登拝は社務所で住所・氏名・電話番号をお由し出下さい
2入山初穂料 一人・参百円お納め下さい
3入山受付時間 午前九時より午後二時まで
4下山終了時間 午後四蒔までに登拝口にお戻り下さい
5下山時は社務所へ声を掛け襷をお返し下さい
注意、山内には御手洗いはありません
厳守事項
一、申込み時「三輪山参拝証」の襷を受けとり肩に掛けて登拝して下さい
一、山内は火気厳禁(タバコの火を始めすべての火の使用を厳禁します)
一、山内は・撮影禁止(カメラ等の特ち込み 撮影は出釆ませ)
一、山内の磐座等にお洪えした物は必すお持ち帰ク下之い
一、山内でお弁薮などの飲食ばご遠慮願います
一、山内で、草木、キノコ、ム烏獣、土石難を採取することは出来ません
注意、左の期日は登拝が出来ません
 ・正月三日間 (1月1・2・3日)
 ・大祭等祭典日 (2月17日、4月9日、4月18日、10月24日、11月23日)
 ・天候等諸事情により登拝を中止する場合があります。
三輪明神 大神神社

社頭掲示板



狭井坐大神荒魂神社五座 鍬靱

狭井は假字也、大神荒魂は於保美和乃阿良美多麻と訓べし、○祭神大物主神荒魂、(前四座詳ならす)○三輪大神社北、狭井川南に在す、今花鎮狭井神社と称す、(大和志、同名所図会)、○古事記、(神武段)伊須気余理比売命之家、在狭井河之上、
祭祀
神祇令曰、季春鎮花祭、義解云、謂大神狭井二祭也、狭井者大神之■御霊也、(全文大神社の條に出す)式一、(四時祭上)三月祭、鎭花祭二座、大神社一座云々、狭井社一座、綾二疋、糸三絢、綿一屯四両、五色薄絶各三尺、倭文六尺、布一端一丈、木綿麻各六斤十両、■八両、弓七張、筧二連、鹿皮十張、(已上三種神祇官充)羽二翼、鹿角四頭、鉄三斤五両、漆一升、黄檗三斤五両、茜一斤、黒葛廿斤、清酒五升、濁酒六斗五升、鰒三斤、堅魚五斤五両、階八升、海藻五斤五両、塩二升、瓶二口、都婆波匝短女杯盞各一口、裏葉薦二枚、四月祭、三枝祭三座(率川社)云々、右三社幣物依前件付祝等令供祭、

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