金藏寺護摩堂の北 石垣の中に泉が祀られている。この泉は京でも有名な閼伽井(神仏に供える浄水を汲む井)の一つである。 この泉のある石垣の上が旧社地であり、本殿の基壇が残っている。 また、金蔵寺は紅葉の名所でもある。 |
小塩山京都府歴史的自然環境保全地域 指定地域は、小塩山の東南斜面中腹に位置する金蔵寺とその周辺の地域です。 小塩山には項上の淳和天皇陵をはじめ、歴史的遺産が多数見られます。 なかでも金蔵寺は、奈良時代初期の養老2年(718)に隆豊禅師により開創された寺院で、平安時代には都の平安を祈念した西の岩倉とされたところです。 この地域では、大都市近郊にある数少ないモミ林や、下層植生が豊富な落葉広葉樹林等が見られるなど、古くから自然が保持されてきました。 また、本堂や仁正門等の歴史的遺産が、周囲の自然環境と一体となって、歴史的風土が保持されています。 このような美しい白然、大切な自然は貴重なものであり、永く守り伝えましよう。 昭和62年3月10日指定 京都府 社頭掲示板 |
小塩山 金蔵寺は、奈良時代の養老2年(718)髢L禅師によって開創された寺院で、平安京造営の際には、新都の平安を祈念して経文が納められたことから、西の岩倉とも呼ばれています。応仁の乱以前には、寺中に堂塔伽藍四十九院の僧坊を擁する大寺であったことが、室町時代中期の日記『臥雲日件録抜尤』という文書に記されていますが、応仁の乱および永禄の兵火によってほとんどの建物が焼失し、現在の建物は、大部分が江戸時代に再建されたものとなっています。 京都府 社頭掲示板 |