男体山を古来神体山として崇拝の対象に仰いだことに始まるという 僧勝道が神護景雲元年(767)、大谷川の北岸の四本瀧寺の側に一社を創建して、大己貴命・田心姫命・味耜高彦根命を奉祀したのに始まるとも、また創建は延暦9年(790)のことで、三神の奉齋は弘仁7年(816)、勝道が男躰山頂に登攀し、山腹に小祠を建立した時のことであるともする。 近藤喜博『男躰山の歴史』では、フタラは二神示現、つまり男躰・女体の両山の神が顯現したとする古代信仰から起こり、それを漢音することで日光に転じた。また本来は女躰中宮瀧尾権現中心の信仰が女性司祭から男子の祭祀に推移する中で、途に二荒山は男躰山のみのフタラ山を意味するようになつたとし、それは勝道の日光開關以前のことであつた。更に、宇都宮は現(うつつ)の宮即ち日光の二荒山神の顯現した宮であるとした。 |
由緒 日光二荒山神社は太古、秀峰二荒山(男体山2484m)を神鎮まり坐す御神体山として尊崇したことから奉祀された御社である。 御祭神は二荒山の大神と申し大己貴命(大国主命)、妃神の田心姫命、御子神味耜高彦根命三柱の大神をお祀りし、延喜式名神大社、下野国一の宮と崇められ国幣中社に列せられた名社である。 主神大己貴命は国土経営、産業開発、凡ての産業を司り福の神と称へられ、農業、醸造、婚姻、温泉、医薬の祖神として遍ねく国土国民を守り幸へ給う神で、妃神、御子神と共に御神徳いよいよ高く広く輝き給うのである。男体の御山に大己貴命、女峰の御山に妃神、太郎の御山に御子神が鎮まりまして、親子三神大空に聳えて和気あいあい団欒の和やかさを拝すれば自ら景仰の思ひ新たなるものがある。 当社の境内地は面積凡そ三千四百町歩に及び伊勢神宮に次ぐ広大な境域で、日光連山の主峰男体山を始め、女峰山、太郎山、大真名子山、小真名子山、前白根山、奥白根山の諸山は夫々神体山として気高くそそり、鬱蒼たる原始林に囲まれ華厳滝、白雲滝、般若、方等七滝等名瀑がどうどうと千古の神韻を轟かしている。此等の地域は悉く神域たると共に日光国立公園の中枢となっている。 全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年 |
日光二荒山神社 関東総鎮守 下野国一之宮 日光二荒山神社 当神社は関東第一の霊峯男体山(二荒山)を始め八峯の二荒山の大神と崇めて奉拝し、神護景雲年間社殿を造営し、奉祀して以来千二百年余の、由緒をもつ延喜式名神大社である。 男体山頂標高2484mに奥の宮・中禅寺湖畔に中宮祠そしてこの山内の神域に本社が鎮座する。 御祭神 二荒山大神 大巳貴命(大国主命)・田心姫命・味耜高彦根命 御神徳 国土経営・産業開発・凡ての産業を司られ福の神と称えられ、農業・婚姻(縁結び)・醸造・学業(医薬健康)の祖神として守り幸え給う。 御社殿 重要文化財 本殿・拝殿・日枝社・朋友社・神輿舎 大国殿 銅燈篭(化灯篭)銅製春日造 荒霊泉 霊水拝戴 別宮 滝尾神社(霊石安産子種石・酒の泉)本宮神社 祭典 例祭(弥生祭)4月13日〜17日本社 男体登拝大祭 7月31日〜8月8日中宮祠 社頭掲示板 |
日光二荒山神社 下野国一之宮日光二荒山神社 ちはやぶる神のしづめし二荒山 ふたたびとだに御代はうこかず 賀茂真淵 御鎮座由緒 二荒山神社は男体山(古く二荒山という)を御神体山として奈良時代に奉祀されたお社です。 「奥宮」は天応2年(782年)に創建され、その二年後に「中宮祠」が中禅寺湖畔に創建されました。 "二荒"を音読みしてニコウ。これを"日光`の字を当てて、ニッコウと読み地名の語源になっております。 下野国一之宮として広く全国の崇敬を集め"日光だいこく様"として親しまれています。 境内は華厳滝・いろは坂・日光連山等が含まれ、日光国立公園の中枢をなし、その広さは約3400ヘクタールに及びます。御本社・別宮・神橋等二十三棟の建造物が、平成11年12月に、世界文化遺産に登録をされました。 「日光三社」とは、 御本社・滝尾神社・本宮神社の三社を言う。 聖地日光の原点と言われます。三社を巡り幸福をお祈り下さい。 卸本社 日光市山内に鎮座し、社殿はすべて重要文化財で、本殿は元和5年、徳川二代将軍秀忠公御造営の八棟造とよぶ日光最古の建造物であります。 例祭は弥生祭と称し、4月13日より17日まで行われ、17日には神輿渡御・町内家体献備等、日光の春の祭典として古式豊かな行事が行われます。 大黒殿 全国でも大変珍しい、幸運の「招き大国」が祀られている。 参拝方法は「打出の小槌」を振って、お参りします。毎月(6月・12月を除く)第二土曜日に縁日が開かれ、だいこく様の御利益を受ける参詣者でにぎわう。殿内には、大太刀「太郎丸」が展示されている。 日光化燈籠 鎌倉時代(1292)鹿沼権三郎入道教阿奉納のもので、夜更けに灯をともすと怪しく変化し、刀で斬りつけられた無数の傷があるところから化燈籠と呼ばれています。 二荒霊泉 「二荒霊泉」は、日光第一の名水と賞賛され、醸造の信仰を集めております。静寂な聖域のなかで御霊水をいただくことができ、傍に「あずまや」があり参拝者の休憩にあてられ、霊水でつくった抹茶・甘酒等が賞味できます。毎年10月には祈醸祭、5月には報醸祭が執行され、県内外の醸造家が参列し、霊水を拝戴する。 日光銭洗所 福財の神といわれる弁財天が古くより、この地に祀られており、霊水の守護神とされてきました。 霊水は浄化・再生・幸運をもたらすと伝えられる。 この水でお金を洗うと福がまい込むと言われ、ここに、日光では唯一の銭洗所があります。 洗ったお金は、福銭として大切にお持ち下さい。 縁結び笹 この笹に願いを込めると、男女の良縁はもとより、仕事の縁・人の縁等々あらゆる良い縁に恵まれるといわれる。ここには「結び札」があり、それぞれの思いを書いて、結び所に結んで祈ります。 「縁結び笹」に因んだ御守は、全国で唯一のあらゆる良い縁を結ぶ御守です。 由緒書 |
日光二荒山神社 御祭神 二荒山大神 (ふたらやまのおおかみ) ⇒親子3神を祀る 大己貴命 (おおなむちのみこと) 父 田心姫命 (たごりひめのみこと) 母 味耜高彦根命 (あじすきたかひこねのみこと) 子 古くより、霊峰二荒山(ふたらさん・男体山)⇒標高2,486bを神の鎮まり給う御山として尊崇したことから、御山を御神体山と仰ぐ神社で、日光の氏神様でもあります。 境内は、日光国立公園の中枢をなす、日光連山をはじめとて、御神域は、3,400fにおよぶ広大な境内地です。 華厳の滝や下りのいろは坂、重要文化財の神橋など 日光市内に3社鎮座しています。 男体山山頂⇒ 奥宮 中禅寺湖畔⇒ 中宮祠 山内(市内)⇒ 御本社 公式HP |
日光二荒山神社 二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)は、1200年以前から男体山(2486メートル)を御神体山として祀られた神社で、ご祭神は二荒山大神と称し、親子三神で、主祭神の大己貴命・妃神の田心姫命・御子神の味耜高彦根命が祀られる。当社は日光市内三ヶ所、男体山山頂に奥宮、中禅寺湖畔に中宮祠、市内には本社が鎮座します。境内は、華厳の滝・いろは坂・日光連山が含まれ日光国立公園の中枢をなし、伊勢の神宮に次ぐ広大な神域を有します。 栃木県神社庁 |