往昔、阿良加志比古神(黒崎より約3.5Km西方の山崎にある式内の阿良加志比古神社の祭神)が塩焼のため釜の浜辺に佇んでゐると、黒崎の東浜の沖合から光輝いて小舟で寄り来る神があり、関の断崖下の浜の一枚礁に上陸した。これが少彦名命で同行の大己貴命と別れて来着したのであつて、これより阿良加志比古神と協力して地方平定の大業をたて、やがて当初来着した関の断崖上の巨石を神像石として神鎮まった。 ご神体は縦七尺二寸、下幅三尺八寸、上幅二尺五寸の巨石とある。昭和39年に国道の新設にともなつて像石を約120m南東へ移してコンクリートの小祠に納めた。 JA能登わかば南大呑店の敷地内南、国道に面して鎮座している。 |