道路脇に大石が2個祀られている。前方は大きく丸い石で石祠が祀られている。丸石の後方にやや小ぶりな三角形の石が祀られている。 |
石神社 石神社 前谷地字天王山 石神社は、前谷地龍ノ口神社の分神といわれる。別名奥州の達磨石(女石)ともいわれている。祭神の豊岩窓尊(櫛石窓神) は、明治の神社令によるもので、門(窓)の神といわれ、手力男命と同神とか別神とか種々の説がある。 『新撰陸奥風土記』に「石神の石、桃生郡前谷地竜ノ口ヲ去ル六町計山ノ半腹に在リ、高サ一丈二尺、周リ三丈五尺余、其ノ形恰モ人ノ座スルガ如シ、土人云フラクハ是式(延喜式)ノ石神社ナルカト云ヘリ」とあり、『封内風土記』にも記されている。 『前谷地旧記』に石神社の由来として、「寛延3年(1750年)村の勘助なる者、商売に作った瓜畑が毎夜狐に荒らされ、警戒していると、ある夜山伏二人が来て全部の瓜を買い、そのまま行方が分からなくなった。話を聞いた村人は、これは神様であるとして石神社を祭った」とある。 石に神霊がこもるとする信仰は、わが国古来のもので、古文献に多く見られる。 安産、脱腸に効ありと、又戦時中は、出征兵士の武運長久祈願等、近郷近在のお参りが絶えない。 平成10年3月16日 河南町教育委員会 社頭掲示板 |