この地に永く鎮座していたが、洪水の難を避けて文明九年(1477)に現在の地に遷座した。 台地の上の地である。 |
古天神公園 古天神遺跡 調布市布田5丁目53番地 ここは昔から古天神(ふるてんじん)とよばれ、今から千余年前の『延喜式』という本にみえる、布田天神のお社があった所といわれています。 昭和55年3月からこの一帯に住宅ができるため、遺跡の発掘調査が行われました。 その時、今から一万年ぐらい前の旧石器や、4〜5千年前の縄文時代における人びとの生活の跡などが発見されました。 それらの近くには人を埋葬したまわりに、幅4〜5m、深さ約40〜70cmの溝を直径31mにわたって掘りめぐらした、円形周溝墓とよばれる五世紀ごろのお墓や、七世紀ごろの竪穴住居の跡が三軒発見されました。その他にも鎌倉−室町時代ごろとみられる地下式横穴とよばれる、穴ぐらのような墓が十基分と、たくさんの河原石を積んでこしらえた室町−江戸時代の墓が十数ヶ所発見されています。 なお古天神のまわりには、これらにつづく各時代の、遺跡や遺物が広い範囲に発見され、市内でもとくに埋蔵文化財の多い重要地帯の一つにかぞえられます。 昭和58年4月1日 調布市 社頭掲示板 |