久那止荒魂神社
くなとあらみたまじんじゃ 所在地 社名















   【延喜式神名帳】久刀神社 美作国 大庭郡鎮座
          (現在社)中和神社

   【現社名】久那止荒魂神社
   【住所】岡山県真庭市蒜山下和
       北緯35度14分41秒  東経133度46分46秒
   【祭神】久那止神
   【例祭】10月9日 例祭
   【社格】
   【由緒】貞観6年(864)従五位上

   【関係氏族】
   【鎮座地】この地に古来より鎮座
        何時の時代かに里宮として現在地(中和神社)に遷

   【祭祀対象】
   【祭祀】江戸時代は「久那止神社」「車戸大明神」と称していた
   【社殿】本殿
       

   【境内社】

植杉川の上流左岸の岩壁の下、岩棚の下に鎮座している。この社に参拝するには地元の承認が必要であるし、季節・天候によっては参拝に危険が伴うこともある。


中和神社由緒

由緒略記
鎮座地 岡山県真庭郡中和村下和1946番地
御祭神 久那止神 大己貴命 少彦名命
合祀神 天忍穂耳命 天穂日之命 天津彦根命 活津彦根命 熊野久須比命 
多紀理比賣命 狭依比賣命 多岐津比賣命 天照大神 別雷命 大国主命 大山咋命 
速玉男命 黄泉事解男命 八衢毘古命 八衢毘売命 大年神 品陀和気命 大山祇命
伊邪那美命 弥都波能売命 迦具土命 埴山姫命 金山彦命 瓊瓊杵尊 須佐男之命  味鋤高彦根命 菅原神 
祭日 4月29日 祈年祭
   7月15日 牛馬祭
   10月9日 例祭
   11月23日 新嘗祭
御由緒 創建年月は不祥であるが、元禄4年編纂の「作陽誌」には「車戸神社在下和村此村氏神也、在一の茅岸頭近渉於下鍛冶屋云々」とあり上代においては植杉川の上流に鎮座ありしが何時の時代かに里宮として現在地に移され、旧跡地は今では「久那止荒魂神社」が祀られている。
「三代実録」には「貞観6年(864年)8月己巳美作国従五位下久止神授従五位上」とあり、又神祇志料には美作国八の宮とある式内社で、古くは久刀神社、久那止神社、或いは車戸大明神と称していたが明治44年12月村内各神社を合祀、大正2年3月村名を以て社号となし中和神社と改称今日に至っている。尚本殿中央に奉斎されている久那止神の、内宝殿には宝暦10年(1760年)3月備前国国府湊より久世まで水上にて運んだよしが墨書されている。
古くから「クルマドサン」の愛称で親しまれ、牛馬の守護神として崇敬ことに篤く、今尚山陰方面からの講参りが連綿として今日まで続いている。棟札によれば現在の本殿は明治4年の建築である。
主祭神の久那止神は伊邪那岐命が亡くなられた妻(伊邪那美命)を慕い給い死人の国を訪れられた時に、多数の魔神に追われ給うて急ぎ逃げ帰られた際に黄泉津平坂に於いて「ここよりこちらには来るなかれ」と、大きな岩にて道を塞ぎ給いし古事があり、この時の岩をつかさどり給うた神が即ち久那止神である。古来より牛馬守護の神としてはもとより、魔除け、厄除け、道中安全の神として信仰されている。
境内社 八幡神社 品陀別命 息長帯姫命 武内宿袮  
    稲荷神社 宇賀廼魂神
    豊櫛神社 豊磐窗命 櫛磐窗命

全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年




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