主水司は、宮内省の東隣、大膳職の北隣に在る。ここに鎮座した。 八神以外の座摩巫祭神・御門巫祭神・生島巫祭神、宮内省・大膳職・造酒司・主水司に坐す神が、東京奠都後も宮中に祀られたかどうかについては、「祭紀録」等には徴すべきものがないが、「神殿」の「天神地祇」中に祀られていると見るべきである(元掌典川出清彦氏教示)。 大和國添上郡鳴雷神社(大月次新嘗)を勧請したといわれる。 |
宮中三殿 神殿 旧神祇官八神殿の祭神と天神地祇を祀る。 明治に再興された神祇官(のち神祇省)は付属の神殿を創建し、天神地祇および古代の律令制での神祇官の八神殿で祀られた八神を祀った。八神殿の八神とは延喜式によると「神産日神・高御産日神・玉積産日神・生産日神・足産日神・大宮売神・御食津神・事代主神」とされる。神祇省の廃止に伴い、宮中に遷座して、神殿と改称した。 |
鳴雷神社 鳴雷は奈留伊加都知と訓べし○祭神明か也 此神は、大和國添上郡鳴雷神社(大月次新嘗)とあるが本社なるべし、縁は、未考へ得ず、恐らくは平安城遷都以前より在し所に、主水司を置れたるにて、宮内省の園韓神に等しきにや、猶考ふべし、○比保古に、主水掌水氷也、以水火合一之理祭此神歟と云り、 神社覈録 |