美具久留御魂神社本殿の向つて右奥側に境内神社が三社あるが、その右端に明治40年10月12日遷座した。 慶長17年(1612)以前は西南の利雁山(戸刈山)の上に鎮座していたと。 その後古市郡西坂田村字尺度に遷座した。 旧社地は、現在の大阪府農林技術センター(羽曳野市尺戸)の敷地内と推定される。 尺度には何時建てられたのかは不明だが西方寺の西側に利雁神社が鎮座している。富田林市に産土神が合祀されたのを惜しんで、氏子の人々が祭りを続けているという。 当社は 利雁山山上(王の宮)→字尺度→美具久留御魂社境内社→尺度(復社)と変遷。利雁山(戸刈山)の位置は不明。 |
歴史街道 日吉神社 西涌から蔵之内、尺度に至る一体は、古くから良質の水田が広がっていたため、物部氏・蘇我氏なとの氏族や国の支配地でしたが、鎌倉から室町時代にかけては比叡山延暦寺の荘園となります。そして、室町時代後期、この地に比叡山の山岳信仰を源流とし、延暦寺の地主神として信仰を集めていた近江国滋賀郡坂本村(現・大津市坂本本町)の「日吉神社」(日吉大社)の神霊が勧請されると、人々は渡来系氏族・利刈村主氏の祖先神を祭る利雁神社を離れて、日吉神社を崇拝し、蔵之内・尺度にも建立したといわれています。 境内には本殿・幣殿・神饌ところがあり、現在の祭神・大山咋命は魔除けの神、山の守護、酒造りの守護として崇拝され、秋の霊祭は10月17日に行われます。 羽曳野市 【参考】社頭掲示板 |
利雁神社 利雁は刀何理と訓べし〇祭神詳ならず○西坂田村戸刈山に在す、今王宮と称す、(河内志、同名所図会)、 〇日本紀、推古天皇15年冬、河内國作戸刈池、 類社 加賀國江沼郡刀何理神社 神社覈録 |