風土記の伊努社四社、伊農社三社のうちの一社に相当する。 出雲風土記には「伊努社・同社・同社・伺社・伊農社・同伊農社・同社」と記載されている。 この社がこの地において古代以来他の流行神などに圧倒されることなく存続してきたことは明らかである。 |
伊努神社 出雲国風土記 伊努社 延喜式 伊努神社 伊努神社 主祭神 赤衾伊努意保須美比古佐倭気命 配祀神 天之甕津日女命 神皇産霊命 速秋津比売命 鵜葺草葺不合命 玉依毘売命 誉田別皇命 息長足姫命 武内宿禰命 由緒沿革 延喜式に云ふ出雲郡伊努神社、風土記に云ふ伊努郷、国引坐し意美豆努命の御子、赤衾伊農意保須美比古佐倭氣命の社なり。すなはち郷中に坐す故伊農と云う。神亀3年字を伊努と改め、産土神と稱す。 明治4年12月村社に被列神饌幣帛料供進指定を申請し大正7年9月17日にして同年10月、縣告示第302号を以て指定せらる。創立年月日不詳なれども天正13年・・・・・ 社頭掲示板 |
伊努神社 伊努神社 西林木町の氏神 例祭日 4月19日 出雲国風土記、延喜式に載る古社で、古きは伊努卿の卿社であったと言われている。 御祭神は赤衾伊努意保須美比古佐和気能命という 「 穀霊の神 」 である。赤衾伊努意保須美比古佐倭気命は国引きをされた意美豆努命 ( 八束水臣津野命 )の御子であり、この卿は今の東、西両林木町・日下町・矢尾町を含む地域を指している。 当社は郡内58社中第6位に置かれ、大社町の阿受伎神社や、日御碕神社より社格が高かったと思われる節がある。 伊努神社の位置は伊努卿の中心部にあり、伊努谷川の扇状地の扇頂付近に鎮座している。また東西に信仰圏を控え、峠を越すと鰐淵寺川の上流に出て日本海に通じ、南は低地に接するという、いわゆる 「四通八達」の要衛にある。 当社の御神名については、赤衾 ( あかふすま ) はイヌ ( 寝ぬ ) の枕詞でオオヌシヒコ=大州見彦で大きな砂州を看視する男神を意味する。サワケのサは接頭語で、ワケ=分けで分け掌るの意味だと解される。つまり伊努の地の砂州の守護神が鎮座していることになる。もともと北山山地の南斜面は急傾斜が多く、豪雨に見舞われた際、その度に山が抜け、大災害をもたらした。 地域に住む人々は災害地の急速な整地や次への予防のため神の保護を求め、そして有力者の出現を促しここに神社を祀った。 鳶巣コミュニティセンター |