出雲大社の瑞垣内御本殿の近くの西東側に鎮坐する「筑紫社」をいう。 出雲国風土記出雲郡掲載の神社にはこの社名は見当らず「御魂社」に当てる説がある。 天照大神と素盞鳴尊とが天安河を中にして誓約した時に生れた三女神の中、第一の女神である多紀理比売命を祭り、大国主神の御妻となって味鋤高彦根神と下照比売命を生んだ神である。 瑞垣内三摂社の中で最も重んぜられ、三摂社の順位付けで常に第一位に置かれていた。社殿の基礎工事や建築を見ても、筑紫社のは他の二社と異なり、一段と丁重である。 |
筑紫社(つくしのやしろ) 祭神 多紀理比売命(たぎりひめのみこと) 天照大御神と素戔鳴尊(すさのおのみこと)とのご誓約によって生まれられた女神で、福岡県の宗像大社に祀られる祭神。大国主大神との間に、味耜高彦根神(あぢすきたかひこねのかみ)と高比売命(たかひめのみこと/下照比売命(したてるひめのみこと))をお生みになっています。 公式HP |
神魂御子神社 本殿西側にあり、多紀理比売命(たぎりひめのみこと)が祀られています。この神は神話伝承では、天照大御神と素盞嗚命(すさのおのみこと)が誓いを立てたときに生まれた神といわれています。福岡県の宗像大社に祀られている神であることから筑紫社といわれています。 以上三社は、脇宮三社と呼ばれ、すべて形と大きさが同じです。社殿の形式は本殿に似ているが、正面の宇豆柱がなく、御扉、木階、階隠が社殿の中央にあるのが特徴です。いずれも延享元年(1744)の造営で建てられたものです。 社頭掲示板 |