出雲大社の瑞垣内御本殿の近くの東側に鎮坐する「天前社」をいう。 大國主神が若い頃八十神の災難に遭つて大火傷をなさつた時に、天神の命により蚶貝比売命、蛤貝比売命の二神が天降られて大神の御治療をなさつた。大神はこれによつて再び元のやうなお健やかなお姿になられたという古事記の所伝によつて、この二神(女性)を命の恩人として本殿の側に奉齋せられたものである。 |
天前社(あまさきのやしろ) 祭神 蚶貝比売命(きさがいひめのみこと) 蛤貝比売命(うむがいひめのみこと) 大国主大神が手間山(てまやま)で難に遭われた後、大神の火傷の治療と看護に尽くされた女神です。 公式HP |
神魂伊能知比売神社 御向社の東側に並んでおり、蚶貝比売命(きさがひひめのみこと)と蛤貝比売命(うむがひひめのみこと)の二柱の神が祀られています。 この二柱の神は大国主大神が兄神たちからひどい扱いを受け、大火傷をされたときに治療をして助けた女神です。 以上三社は、脇宮三社と呼ばれ、すべて形と大きさが同じです。社殿の形式は本殿に似ているが、正面の宇豆柱がなく、御扉、木階、階隠が社殿の中央にあるのが特徴です。いずれも延享元年(1744)の造営で建てられたものです。 出雲市HP |