本社本殿向かって左にある。 「韓国伊太氐神社」は出雲国内に、意宇郡3社、出雲郡3社の計6社がある。しかも出雲国だけに見られる。「同社坐」については「相殿の神」のことであろう。 |
韓国伊太氐神社 韓国伊太氐神社はその名称のユニークさに加えて、分布にも特異性をみせている。神名帳にみえる六社はすべて出雲国に鎮座している。しかも、その内分けをみると、出雲国の九郡中、意宇郡と出雲郡とに三社ずつ分布がみられる。つまり出雲国のなかでも、国衛が置かれた東部の意宇郡と杵築大社(出雲大社)が鎮座している西部の出雲郡のみにみられる しかしどの社も「出雲風土記」には記載されていない。 韓国伊大氐神社の由来は不明瞭な点が多いが、一般的には、スサノオ神の御子神である五十猛神と関連させてとらえ、この神を祀る神社といわれている。 通説としては、素戔嗚神が、韓国(新羅)を経由して出雲へ降るさいに同行した神が御子神の五十猛神であり、このことを前提として、伊大(太)氐は五十猛が転託したものであり、韓国とあるのは五十猛神が素戔嗚神に伴われて朝鮮半島を経由して日本へ渡ってきたことによるということになる。 ただ、他にも色々な説があるようである。 |