すぎほこわけのみことじんじゃ
|
御神体を浜の方に祀ると船が進まなくなるので、天城山の方角に祀ると言う。 往古、杉鉾別命が酒に酔っぱらって野原の枯れ草の中で眠ってしまった。その時野火が起こり、命はすっかり取り囲まれて絶対絶命の状態になった。するとどこからともなく小鳥の大群がやってきて、濡れている羽から水滴をたらしていった。いくどもいくども繰り返された。さしもの野火も消え、命は危うく一命をとりとめることができた。 当社の氏子達は以来鳥精進・酒精進とし１２月１７日から２４日までの一週間は酒を断ち、小鳥を捕らない事になっている。鶏肉、卵も食さないとしている。 |
|
杉桙別命神社由緒 延喜式神名帳に杉桙別命神社とあるも、桙別明神、来宮神社、木野神社、木之神社、木之大明神、来野明神、鬼崎明神とも古書に見ゆ。 この里に人が移り住み始めし時よりの神社と申し伝う。 近くの遺跡より祭祀土器が発掘され古代の信仰が裏付けられている。 和銅年間再築 建久４年源頼朝再築 社領奉納 嘉禄２年藤原頼経大門再築 永正１０年源義植社殿再築 天文７年１１月１５日社殿等悉く焼失す 天文１３年さらに洪水に御朱印地押流し境内を破られて頽廃するも信仰厚く氏子崇敬者等により小社を営みその後国守清水太郎左エ衛門、清水小太郎、伊奈備後守、浅原四郎左エ衛門等の崇敬の社に付き再建毎に御助成あり。 杉桙別命が酒に酔い眠りし折野火にあいまさに焼け死なむとする時羽に水を付けた小鳥の大群が火を消し助けられたので命はその後禁酒なされたと申し伝えられ、鳥精進、酒精進と称し今なおこの里の人々は１２月１８日より１２月２３日まで酒を飲むこと鳥肉、卵を食べることを禁じられている。 社頭掲示板 |
|
杉桙別命神社の大クス 昭和１１年１２月１６日 国指定天然記念物 杉桙別命神社(来宮神社)は、平安時代につくられた『延喜式』という書物の中にも記されている古く格式のある神社である。 このクスの木は、県下でも有数の巨木として知られてうる。昭和１１年、国の天然記念物に指定された。目通り周１４ｍ、高さ２４ｍあり、樹齢は千年以上といわれている。通称「来の宮様の大クス」として古来より御神木として崇められてきた。江戸時代から明治時代中頃まで「河津郷七抱七楠」とよばれていた大クスの中で、現存する唯一の木である。 当社は「鳥精進、酒精進」の行事があることでも有名である。氏子は毎年１２月１８日より２３日まで禁酒し、鳥肉、卵を食べない。その由来は、祭神杉桙別命が酒に酔って野原に寝ていたところ野火が起き、火に囲まれてしまった。そこへ小鳥たちが飛来し、羽に水をふくませ火を消し、野火から命を守ったという。この由来にもとづく行事は現在でも、町内の氏子はもとより、町外の氏子および多数の崇敬者に守り伝えられている。 河津町教育委員会 社頭掲示板 |
|
杉桙別命神社 姫宮遺跡は町立南小学校を中心に付近一帯かなり広い範囲にわたって存在している。 遺跡は縄文時代晩期から奈良・平安時代におよぶ集落遺跡である。 縄文時代晩期（約2000年前）の資料は土器棺（墓）が検出された他縄文時代から弥生時代へ移行する時期の土器片が多く出土し、弥生時代のはじまりを考える上で貴重な資料となった。 弥生時代（約1800年前）には、方形周溝墓という墓がつくられ、この時代の土器も出土している。 古墳時代前期から中期（約1600年～１５００年前）では、住居址５６軒が検出されており、U字形鋤先や刀子（ナイフ）、もり、つり針などの鉄製品が多く出土した。一部奈良時代のものもある。 奈良平安時代（約1200年～１０００年前）では、土広が検出され、土器などが出土した。 このように姫宮遺跡は豊富な内容をもった遺跡で、古代の生活を知る上での貴重な資料を提供している。 昭和５９年３月 河津町教育委員会 社頭掲示板 |
|
佐々原比咩神社 佐々原比咩神社（姫宮神社）の旧地はここより南東８００ｍ、現在の河津町立南小学校の校庭で命じ４４年に合祀された。 両社の付近からは、ともに古代人の住居跡、古代祭祀器具、鉄器等が発掘されている。古代の祭りが発展して神社となったものと見られ伊豆半島最古の神社といわれている。 昭和５９年１１月２３日式内社顕彰会の助成により 来宮神社 宮司 河津龍司 社頭掲示板 |
|
川津来宮神社について 杉桙別命（すぎほこわけのみこと）神社の大クス 杉桙別命神社（来宮神社）は、平安時代につくられた『延喜式（えんぎしき）』という書物の中に記されています。 当社に祀られたクスの木は、県下でも有数の巨木として知られ、昭和11年、国の天然記念物に指定されました。目通り周14メートル、高さ24メートルあり、樹齢は千年以上といわれています。「来宮様の大クス」とよばれ、古来よりご神木として崇められてきました。 鳥精進酒精進（とりしょうじんさけしょうじん） この神社の氏子は12月18日から23日まで鳥肉や卵を食べず、酒も飲まない「鳥精進・酒精進」という風習があります。 これは、祭神の杉桙別命が酒に酔い、野火に囲まれた時、たくさんの小鳥たちが羽に水を含ませて火を消し、野火から命を守ったという故事によるものです。 この行事は、現在でも町内外の氏子や崇敬者により守り伝えられております。 公式ＨＰ |
|
杉桙別命神社(川津来宮神社) 延喜式内社 杉桙別命神社(川津来宮神社) 一、御祭神 杉桙別命(すぎほこわけのみこと) 一、例大祭 １０月土(第三日曜日の前日) 日(第三日曜日) 【由緒】 古くから鎮座していましたが、和銅年間(708年～715年)に再建され、平安時代に作られた「延喜式神名帳」という書物にも記されてる歴史ある神社です。 建久４年(１１９３）に源頼朝が再建するとともに、社領九三石を奉納し、嘉禄２年(１２２６）藤原頼経により社殿が再建、永正１０年(１５１３)に足利義植により社殿か再建、天保７年(１５３８)に社殿等を焼失し、天保１３年(１５４４年)には洪水により社領が流されましたが、国守代官清水康英等が再建しました。明治６年〔１８７３年)郷社に列しました。神社本庁に属しています。 【社名の由来】 古くは、「桙別明神」、「木野（大）明神」「来宮(大)明神」「木野神社」「鬼崎(きのさき）明神」などと呼ばれいます。慶長１８年の棟礼には木野宮大明神とあります。 その後は、来宮と称せられました。明冶２年に、韮山県へ届け出る時に、「延喜式神名帳」所載の神社の旧称により杉桙別命神社の名を復活させました。 来営神社は、伊豆半島南端から小田原にかけ相模湾沿岸に多数分布している神社ですが、謎に包まれています。当杜の御祭神は、海から来たと言伝えられています。きのみやの「き」の意味には、木・来・忌・黄・鬼などが考えられます。「来宮」の名や「鳥酒精進」を伝承することから、きのみや信仰を有する神社です。 【大楠】 当社に祭られている楠は、全国でも有数の巨木として知られ、昭和１１年、国の天然記念物に指定されました。目通り周１４メートル、高さ２４メートル、樹齢は千年以上といわれています。昭和１１年(１９３６年)に国の天然記念物に指定されました。「来宮様の大クス」とよばれ、古来より神社のご神木として崇められてきました。かって河津には７本の大楠があり、江戸時代から明治時代中頃まで河津郷七抱え七楠と呼ばれました、唯一、現存している大楠です。この大楠の生命力にあやかリ、健康・長寿を祈願する参拝者が多く見受けられています。 【烏酒精進】 当神杜の氏子は１２月１８日から２３日まで鳥肉や卵を食べず、酒も飲まない「鳥精進。酒精進」という風習があります。これは、当神社の祭神の杉鉾別命が酒に酔い、野火に囲まれた時、たくさんの小鳥たちが羽に水を含ませ火を清し、命を守ったという故事によるものです。この行事は、現在でも町内外の氏子や崇拝者により守り伝えられております。このため、禁酒祈願の御祈祷をする人が多くいます。 社頭掲示板 |
|
杉桙別命神社 杉桙別は須伎保古和氣と訓べし○祭神明か也○八幡村に在す、今木宮明神と称す、大見十六村の惣鎮守也、（志）例祭月、日、 伊豆志に、相伝フ当社ハ、式内杉桙別命也ト、正保２年ノ札ニ、云、貞和中藤原朝臣祐義公新ニ宮殿造立、』又云、田中村來宮明神アリ、五十猛命ヲ祀ル、或云、杉桙別命也ト、川津十七村ノ惣鎮守也、慶長ノ札ニ木野大明神トアリ、云々、○伴信友云、コノ札（正保の札を云）ノ、文二ヨレバ、貞和年中ノ新建ニテ、田中村ノ來宮ヲ遷セルナルベシ、と云り、連胤按るに、新に宮殿造立とあれば、いかにも新建のやう聞ゆれど、こは宮殿を新に造営したるなるが、書様の悪きならん、今に式内社と申傳ふるぞ造なるべき、故に今は八幡社の方に從ふ、猶考ふべし、 神位 國内神階記云、從四位上ほこわけの明神、 神社覈録 |
|
郷社 杉桙別神社 祭神 杉桙別命 相殿 五十猛命 少彦名命 元と杉桙別命神社と称す、後ち川津木ノ宮、ほこわけの明神、木野大明神とも称せしが、近世来宮明神と称す、来一に木に作る、蓋、社地附近を木野と称するに因すと、創建年代詳ならず、但し伝へ云ふ、当地開闢の際の鎮座なりと、明細帳に見えたり。延喜の制、小社に列し、神位は当国神階帳に、從四位上と見えたり、降つて建久４年源頼朝社領を寄連し、後ち足利頼経同義植相次いで社殿を重修す。当時頗る大祠にして、社家十二戸ありしが、天文７年社殿焼亡、尋いで同１３年火災に擢り、爾来社頭衰頽、社家離散の止むなきに至る、然れども文禄３年検地の際は尚ほ、境内は除地たりしと、古来川津十七ヶ村の惣鎮守にして、遠近の崇敬厚かりしが、明治２年杜号を今の号に改め、同６年９月郷社に列す。 社殿は本殿、幣殿、拝殿、其他大鼓殿、社務所等を備へ、境内は８４２坪(官有地第一種）あり、祠傍に古梓樹あり、径十三抱許、櫓八の大樹二株ありと伊豆納符に見えたり、因みに記す、当社主神を五十猛命と称するもあれども、特選神名帳之れを否定して云く、 今按、云々、木宮と云よりの謬なるべし、云々、只杉桙別命、ほこわけの明神と心得て妨あるべからずと云るは穆也、思ふにこも三島神の御子なるべし」 明治神社誌料 |
