いこなひめのみことじんじゃ
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伊豆最古の神社とされ、通称白浜神社。 白浜海岸の中にそこだけが一つの台地となつた地があり、そこに鎮座する。 長田集落内神明が本社の旧社地であると云われている。 孝安天皇元年の創建と云い、本社祭神は三島大神の后神で、当初三島大神とともに三宅島より奉遷し、当地にともに奉斎したが、のち三島大神は分離し、現在のように三島市大宮町に遷祀したと云う。 三宅島の何処からかは伝承するところはない。 以前は、本殿が二社あって、右側に三島大神左側に伊古奈比咩命が祀られていた。 |
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由緒 伊古奈比咩命神社の御祭神の三島大神（別名事代主神）は、その昔（今から二千年以上も昔のことです。）南のほうから海を渡ってこの伊豆にやって来ました。伊豆でも特にこの白浜に着かれたのは、この白砂の浜があまりにも美しかったからです。そして白浜に着いた三島大神は、この伊豆の地主であった富士山の神様に会って伊豆の土地を譲っていただきました。さらに、三島大神は伊豆の土地が狭かったため、お供の見目の神様、若宮の神様、剣の御子と、伊豆の竜神、海神、雷神の助けをかりて、島焼きつまり島造りを始めました。 最初に１日１晩で小さな島をつくりました。初めの島なので初島と名付けました。次に、神々が集まって相談する島神集島（現在の神津島）、次に大きな島の大島、次に海の塩を盛って白くつくった新島、次にお供の見目、若宮、剣の御子の家をつくる島、三宅島、次に三島大神の蔵を置くための御蔵島、次に沖の方に沖の島、次に小さな小島、次に天狗の鼻のような王鼻島、最後に１０番目の島、十島（現在の利島）をつくりました。 ７日で１０の島をつくりあげた三島大神は、その島々に后を置き、子供をつくりました。この后々や子供達は、現在でも伊豆の各島々に式内社として祭られています。三島大神は、后達やその子供達を大変愛していましたが、その中でも伊古奈比咩命は特に愛され、いつも三島大神のそばにいました。大神は、三宅島に宮をつくり、しばらくの間三宅島に居ましたが、その後最愛の后である伊古奈比咩命とお供の見目、若宮、剣の御子を連れて再び白浜に帰って来ました。そしてこの白浜に大きな社をつくり末長くこの美しい白浜で暮らしました。それが、この伊古奈比咩命神社です。 全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成７年 |
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伊古奈比咩命神社 伊古奈比咩命神社(正式名称)いこなひめのみこと 白濱神社(通称)しらはま 御 由 緒 白濱神社の御祭神、三嶋大明神はその昔(2400年前)遥か南方より黒潮に乗り、この伊豆に到着されました。大明神は富士の大神様の御許しを戴き、伊豆半島の南東の土地を譲っていただきました。その後、大明神は御供の見目、若宮、剣ノ御子の進言により、伊豆の南に定住していた賀茂族の姫神(伊古奈比咩命)様を后として迎え、白浜という所に宮を造り住まわれました。その後、土地を広くする為伊豆の沖合いに島を造る事を富士の大神様に申し上げ、御許しを戴き、見目、若宮、剣ノ御子は伊豆の竜神、海神、雷神等の神々を集め島造り(島焼き)を始めました。 最初に１日1晩で小さな島を造りました。初めての島なので初島と名づけました。次に神々が集まってそうだんする島神集島(現在の神津島)、次に大きな島の大島、次に海の塩を盛って白く造った新島、次に御供の見目、若宮、剣ノ御子の家をつくる島、三宅島。次に三嶋大明神の蔵を置くための御蔵島。次に沖の方に沖ノ島。次に小さな小島。次に天狗の鼻の様な王鼻島。最後に１０番目の島、十島(現在の利島)を造りました。７日で10の島造り上げた三嶋大明神は、三宅島に宮を造り暫く御過しになりました。その時、これもまた見目、若宮、剣ノ御子の進言により、各島々に后をおき沢山の御子神様を御つくりになられました。その后神、御子神達を祭る社は現在でも各島々に祭られています。三嶋大明神はその後、再び「白浜に帰るぞ」と言って、御供の見目、若宮、剣ノ御子と白浜に帰って来られました。この他三嶋大明神に関する物語は当社に伝わる「三宅記」と言う古文書に詳しく書かれています。 御 祭 神 主 神 伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)女性神 三嶋大明神の最愛の后神で縁結びと子育ての神様です。 相 殿 三嶋大明神(みしまだいみょうじん)男性神 事代主命(ことしろぬしのみこと)であると言われています。大国主命(おおくにぬしのみこと)の御子神様にあたり、大国主命を大国(だいこく)さんと呼ぶのに対して、事代主命は恵比寿(えびす)さんと呼ばれています。商業と漁業の神様です。 見 目(みめ)女性神 三嶋大明神の随神、海竜王と言われています。 若 宮(わかみや)男性神 三嶋大明神の随神。 剣ノ御子(つるぎのみこ)男性神 三嶋大明神の随神、武道の神様。 御 鎮 座 御祭神三嶋大明神が御供の見目、若宮、剣ノ御子と南方より黒潮に乗ってこの伊豆の地に最初に着かれたのが、六代孝安天皇元年と言われていますから、今を去る２４００年前の事です。 文 化 財 無形文化財 「三番叟の舞」(さんばそう) 下田市指定無形文化財第1号 有形文化財 「大久保長安奉納鰐口」(わにぐち)静岡県指定文化財 「薬師如来座像」(やくしにょらい)下田市指定文化財 「神鏡三面」(しんきょう)下田市指定文化財 「掛仏一面」(かけぶつ)下田市指定文化財 「北条早雲朱印状」(ほうじょうそううん)下田市指定文化財 史 跡 火達山祭祀遺跡」(ひたちやま)下田市指定史跡 この他、将来指定されるものとしましては、古文書「三宅記」、「拝殿奉納額三面」、「拝殿彫刻」、「神社裏の奇岩」等があります。 天然記念物 「青桐樹林」国指定天然記念物。 「いぶき樹林」県指定天然記念物。 御 祭 典 白濱神社の祭典は、毎月1日、15日の月次祭(つきなみさい)を始めとして年間数多く行われますが、中でも例祭は最大の祭典となります。 10月28日「前夜祭」午後5時 「火達祭」午後5時半。 火達祭は神社裏の海岸で行われる火祭りで、島々の后神御子神達に三嶋大明神の祭典の始まりを知らせる合図の火祭りと言われています。(ひたちさい) 10月29日「例大祭」午前11時。 最大の祭典です。 10月30日「御幣流祭」午後4時、「後夜祭」午後4時半。 御幣流祭は3日間の祭典が無事終了した印に御幣という竹に紙を付けたものを海岸から各島々に向けて流す祭りで、海岸の大明神岩で行われます。 この他、無形文化財の「三番叟」の舞は、29日午前6時より拝殿で舞われます。 御 神 域 現在の境内地の面積は4,588坪、境外地は8,000坪余りですが、昔の神域はその何十倍にも及ぶ広大なものでした。 御 社 殿 社殿は、大正11年の造営による三社間流造向拝付総桧造銅葺の本殿と萬延元年造営の入母屋造向拝唐破風付総欅造葺の拝殿を主体とし、その他江戸末期造営の境内社、社務所、参集所、授与所等があります。 御 歴 史 最古のものとしては、日本後紀淳和天皇 天長9年5月22日の條に「伊豆国言上、三島神、伊古奈比咩神二神預名神」とあります。今から約1,200年ほど昔の記事です。この他、続日本後紀、文徳実録、三代実録等にも現れ、その位は後土御門天皇文亀元年には、三島神、伊古奈比咩神共、正一位という高い位を受けています。そして、延喜式には三島神社、伊古奈比咩命神社が、二社共この白浜に鎮座していた事が書かれていて、その社格は三島神社が官幣大社、伊古奈比咩命神社が国幣大社となっています。 ＨＰ |
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伊古奈比咩命神社 (白浜神社) 白浜神社御祭神 主神 ◎伊古奈比咩命 ※三島大神(事代主命)の最愛の后神様で、縁結びと子授けの神様です。 ◎三島大神(別名事代主命) ※大国主命の御子神様にあたり、大国主命を別名大国さんと呼ぶのに対して、事代主命は恵比寿さんと呼ばれ商業と漁業の神様です。 相殿 ○見目大神(海竜王) ※若宮、剣の御子同様三島大神のお供の神様で、女の神様です。 ○若宮大神 ○ 剣の御子(武道の神様) 白浜神社御由緒 白濱神社の御祭神の三島大神(別名事代主神)は、その昔(今から二千年以上も昔のことです。)南の方から海を渡ってこの伊豆にやって来ました。 伊豆でも特にこの白浜に着かれたのは、その白砂の浜があまりにも美しかったからです。そして白浜に着いた三島大神は、この伊豆の地主であった富士山の神様に会って伊豆の土地を譲っていただきました。さらに、三島大神は伊豆の土地が狭かった為お供の見目の神様、若宮の神様、剣の御子と、伊豆の竜神、海神、雷神の助けをかりて、島焼き、つまり島造りを始めました。 最初に、一日一晩で小さな島をつくりました。 初めの島なので初島と名づけました。次に、神々が集まって相談する島神集島(現在の神津島)、次に、大きな島の大島、次に海の塩を盛って白くつくった新島、次にお供の見目、若宮、剣の御子の家をつくる島、三宅島、次に三島大神の蔵を置くための御蔵島、次に沖の方に沖の島、次に小さな小島、次に天狗の鼻のような王鼻島、最後に十番目の島、十島(現在の利島)をつくりました。 七日で十の島をつくりあげた三島大神は、その島々に后を置き、子供をつくりました。この后々や子供達は、現在でも伊豆の各島々に式内社として葬られています。三島大神は、后達やその子供達を大変愛していましたが、その中でも伊古奈比咩命は特に愛され、いつも三島大神のそばにいました。大神は、三宅島に宮をつくり、しばらくの間三宅島に居ましたがその後、最愛の后である伊古奈比咩命とお供の見目、若宮、剣の御子を連れて再び白浜に帰って来ました。そしてこの白浜に大きな社をつくり末長くこの美しい白浜で暮らしました。それが、この白濱神社です。 現在の白濱神社の御本殿は一つでその中にこの三島大神、伊古奈比咩命、見目、若宮、剣の御子を合わせてお奉りしていますが、以前は、本殿が二社あって、右側に三島大神左側に伊古奈比咩命がそれぞれ仲睦まじく奉られていたそうです。 歴史に現れる白浜神社 ○最古のものとしては、日本後紀淳和天皇・天長九年五月二十二日の條に「伊豆国言上、三島神、伊古奈比咩神二神預名神………」とあります。 今から約千二百年ほど昔の記事です。この他、続日本後紀、文徳実録、三代実録等にも現われその位は、後土御門天皇文亀元年には、三島神、伊古奈比咩神共、正一位という高い位を受けています。そして、延喜式には三島神社、伊古奈比咩命神社が二社共、この白浜に鎮座していたことが書かれており、その社格は三島神社が官幣大社、伊古奈比咋命神社が国幣大社となっています。 白濱神社とは、この二つの社を一つにした名で昔は、三島神社、伊古奈比咩命神社二つの社が並んで現在の御本殿の場所に祭られていたと御由緒に書かれています。 白濱神社の起源は、人皇六代孝安天皇元年(今から二千年以上も昔)ということですから伊豆では一番古い社となっています。 祭典 白濱神社の祭典は、毎月一日・十五日の月次祭を始めとして、年間数多くありますが、その中でも例祭は屈指の祭典です。 十月二十八日 ○前夜祭(午後五時)○火達祭(午後六時) ※火達祭は、神社裏の海岸で行なわれる伊豆随一の火祭で、伊豆の島々の后神達や御子神達に三島大神の祭典を知らせる合図の祭です。 十月二十九日 ○例祭〔午前十時) ※白濱神社祭典中最大の祭です。 十月三十日 ○御幣流祭(午後四時)○後夜祭(牛後五時) ※御幣流祭は、三日間の祭典が無事終了した印に御幣という物を海岸から各島々に流す祭で、神社裏の大明神岩で行なわれます。 この他、無形文化財の三番叟の舞は、二十九日午前六時神前に奉納されます。 文化財 ○無形文化財「三番叟」下田市指定 ○史跡「火達山祭祀遺跡」下田市指定 ○天然記念物「青桐樹林」国指定 ○天然記念物「伊吹樹林」静岡県指定 ○文化財「大久保長安奉納鰐口」静岡県指定 ○文化財「薬師如来座像」下田市指定 ○文化財「神鏡三面」下田市指定 ○文化財「掛仏一面」下田市指定 ○文化財「北条早雲朱印状」下田市指定 この他の宝物としては、「三宅記」、「奉納額三面」、「拝殿の彫刻」、「神社裏の奇岩」などがあります。 神域及び社殿 現在の境内地の面積は四千五百八十八坪、境外地は八千坪余りですが、往古の神領はその何十倍に及ぶ広大なものでした。 御社殿は、大正十一年の造営による三社間流造向拝付総桧造銅葺の本殿と、萬延元年造営の入母屋造向拝唐破風付総欅造瓦葺の拝殿を主体とし、その地江戸末期造営の境内社、社務所、参集所などがあります。 由緒書 |
