いこなひめのみことじんじゃ
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【伊古奈比咩命神社】 御祭神、三嶋大明神は今から2400年前、見目、若宮、剣の御子と共に南方より黒潮に乗って北上し、伊豆の白浜に上陸しました。富士の大神様より伊豆の土地を譲って頂き、南伊豆の下賀茂より后神として伊古奈比命を迎え、白浜に鎮まり、後に伊豆七島を造られた神様です。 静岡県神社庁 |
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【伊古奈比咩命神社】 伊古奈比咩命神社 いこなひめのみことじんじや 静岡県下田市白浜。伊豆半島は天然の地形の景勝とともに神祇史上からも特異な存在とされているが、その先端に近い遙かに海島を見渡す地に鎮座している。祭神伊古奈比咩命は伊豆国の第一の社といわれる三島大社の祭神事代主命の后神であり、他に相殿に三島神社事代主命、見目大神、若宮大神、剣御子大神を祀っている。神名の顕われた記事は『日本後紀」逸文(『釈日本紀』一五所引)天長９年(８３２)５月２２日条に「伊豆国言上、三島神、伊古奈比咩神二神預名神」とあるのが初見で、以後『文徳実録』嘉祥３年(８５０)、仁寿２年(８５２)、斉衡元年(８５４)に神位加叙の記事がある。『延喜式』にも賀茂郡四六座中の一に名神大社として記載されている。祭神伊古奈比咩命は噴火造島の火神であるとも説かれ、海上守護、五穀豊饒の伊豆開拓の神として尊信された。 例祭１０月２９日。前日の２８日に火達祭があり、２９日早朝の神三番叟は、市の無形文化財指定。翌３０日には御幣流祭がある。 神社辞典 |
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伊古奈比咩命神杜 名神大 伊古奈比咩は假字也○祭神明か也〇白濱村に在す、今白濱明神と称す、（志）例祭月日、○式三、（臨時祭）名神祭二百八十五座、伊豆國伊古奈比咩命神社一座、 伊豆志云、傅曰、孝安天皇６年ニ建立ス、三島明神伊豆ヘ渡リ此ニ御坐マシ、夫ヨリ三島へ遷ラセ玉フ、因テ此ヲ古宮ト云、又五社大明神トモ云、三島卜同ク、其三神ハ詳ナラズ、古へハ神領七十余町、祠宇大社家三十六戸、祭祀年ニ七十五度、諸式皆三島ト異ナル事ナシ、慶長１２年３月大久保長安所納ノ金鼓伊古那比咩命ト刻ス、同１８年長安亡ビテ後此社大ニ衰頽セリ、今ハ祠田ナク、禰宜原氏一人、ソノ他ハ百姓ノ内三十六人ヲ定メオキテ祭ノ形ヲツトム、』亦或人云、祠前ノ池毛亦既ニ埋レタリ、東ノ方ノ御陵ヲ御釜卜云、恰モ端釜ノ形也、域内ノ古柏樹タダニ千年ノミナラズ、旧記云、伊豆ノハジカミハ名物ナリ、白濱明神ノ御神草也、三島明神ハ菅也、伊豆ノハヅレニ白浜明神御立ナサレ候故、ハジカミト云フ義ニテ、生姜ラ御神草ト云フ也、"伊勢早雲寺殿豆州へ御打入ノトキ、白浜ノ神主ハジカミヲ進上ノトキニシキ殿狂歌ノ由也、「草ノ名モ所ニヨリテ替リケリ伊勢ノ生姜ハ伊豆ノ盤」亦東浦御手二入テ早雲寺御歌、「神風ヤ伊勢ノ濱荻アフギ来テ今ゾ手ニトル伊豆ノハシカミ」 神位 名神 官杜 日本後紀纂、天長９年５月庚戌、伊豆國伊古奈比咩命神預名神（事は三島神社の下に見ゆ）文徳實録、嘉祥３年１０月壬子、伊豆國伊古奈比咩命神授從五位上、同年１１月甲戌朔、詔以伊豆國伊古奈比咩神列官社、仁寿２年１２月丙子、加伊豆國伊古奈比咩命神正五位下、又齊衝元年６月己卯、加伊豆國伊古奈比売神正五位下（同位重出不審） 神社覈録 |
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縣社 伊古奈比咩命神社 祭神 伊古奈比咩命 相殿 三島神社(祭神 事代主命) 見目大神 若宮大神 劒御子大神 伊古奈比咩命神社とは延喜式の称する所にして、当國神階帳には、一品当きさきの宮と見え、五社明神とも称せしが、近世、白濱明神又は白濱神社とも称す、祭神は五座、神体共に神鏡に座ます」主神は三島大神の后神にして、仁明紀に、三島大社本后と見え、明暦の棟札に、諸島大明神之本后也と見えたり、大明神は三島明神の称にして、諸島皆祀るが故にかく称するなり、創立年代詳ならず。但し伝へ云ふ、孝安天皇６年の創建にして、当初三鳥大神と共に、三宅島より是地に遷り給ひしが、後ち三島大神は分離して、今の地に遷祀せられたりと、之に拠りて一に古宮とも称す、釈紀所引の日本後紀に、 「淳和天皇天長９年５月庚戌、令卜筮抗旱於内裏、伊豆国神為崇、癸丑、伊豆國言上、三島神、伊古奈比咩神、二前預名神、此神塞深谷催高厳、平造之地二千町許、作神宮二院、池三処、神異之事不可勝計」 と見え、同年名神に預り給ひしが、後ち文徳天皇嘉祥３年１０月壬子、從五位上を奉授せられ、同１１月甲戌朔官社に列し、仁壽２年１２月正五位下に叙せられ、次いで齊衡元年６月己卯、正五位上に叙せらる、(但文徳実録五位上を下に作るといへども、仁寿２年に既に正五位下たられしが故に下は上の誤なること明らかなり、今豆州志稿の説に拠る）延喜の制、名神大社に列せられ、後ち累進して正一位に至らせ給ひ、明治９年、縣社に列す、当社は古来三島大神と共に神異甚だ多くして、朝廷の御崇敬自ら他に異なりしが故に、國守地頭の崇敬顛る厚かりき、為めに社領の如きも足利末期迄は、七十余町を有し、地白濱、岡方、峯、逆川の四ケ村に亙りたりと傳へられ、社殿壮大、社家三十五家、祭祀年七十五度と称せら"しが、其後漸次衰頽せり、小田原北條氏当國を領するや、姶壹貫二百文を寄進す、北條氏白濱村割付文書に云く、 記 一百三貫五百文、高辻 此内、云々 六貫二百文 神田為修理銭差置 二貫文 卯月霜月雨月祭銭に差置 三貫文 社壇為建立指置 右当納定如此、云々、以船小田原へ漕却、越後釆女に可渡仍如件 癸未１２月１２日朱印 白濱村 名圭百姓中 と、慶長３年の検地の際には尚ほ社領として差置かれしが、寛永７年の検地に当り、境内を除くの外凡て上地となる、社殿造営の事。往古は詳ならずと雖も、今存する記録に拠れば。寛文２年３月幕府より修理の事あり、次いで延宝３年１２月同じく幕府再建。後ち破損に及び、社頭衰頽すと雖も、社家離散して、官営を請ふこと能はず、氏子僅に假殿を営みて奉崇す、現今社殿は、本殿、拝殿、社務所、幣饌所、休泊所等を備へ。境内４５７８坪（官有地第一種)あり、千年の老松古杉相交りて繁生し、右に白濱を眺め、左に磯山を仰ぐ、此の間神船樽磐の神跡点々だり、当社宝物としては、慶長１２年大久保石見守長安の奉納に係る鰐ロ及御神系圏、小田原北条割付文書、其他伊豆雲見両社の略記、伊豆一ノ宮略記等あり。 明治神社誌料 |