小岐須渓谷の南岸、鈴峯鉱山の北東にある白色石灰岩が露出し切り立った奇岩を神体とする。かって社殿はなかった。 敏達天皇が当国に御幸のとき天照皇大神がこの岩上に顕現したと伝える。 明治12年9月、石神社の社名で村社格に列す。明治末年の神社整理によつて椿大神社に合祀。 |
県指定文化財・天然記念物 石大神(しゃくだいじん) 平成8年3月7日指定 所有者 椿大神社 鈴鹿山脈には断層によつて形成された断層微地形「ケルンバツト」(分離丘陵)が点在しています。 「石大神」は、その南西側の鞍部を通る断層により形成された「ケルンバツト」であり、その構成岩石の大部分である石灰岩が溶食作用を受けて生じた急峻で錘状岩柱形の岩峯地形です。 このような自然景観は、県内において当地のみに見られるもので、古代から信仰の対象にもなつており、敏達天皇が行幸されたという言い伝えもあります。 平成12年3月 三重県教育委員会 鈴鹿市教育委員会 社頭掲示板 |
石大神 鈴鹿山地は東側が一志断層系によって境される断層地形の地塁であり、山系中には多くの北西−南東方向及び北東−南西方向の断層群が発達して、山地の渓谷は適従谷を形成し、断層によって形成された断層微地形はケルンバットが点在している。 石大神の地形は、鈴鹿山系中のケルンバットの一つであって、石大神の南西側の鞍部が西北西−東南東の走向の断層の通る所である。 また、主として石灰岩で構成されているので、石灰岩溶食地形(カルスト地形)と断層微地形のケルンバットが合成された地形であって、鈴鹿山地の他のケルンバットと比べて急峻で錐状岩柱形の地形を示している。 このような自然景観は、三重県において当地のみにみられるものである。この特異な形のために古代より信仰の対象になったきた。 観光三重 |
石神社 石神は伊波賀美と訓べし〇神號詳ならず〇小岐須村北の山麓に在す、(考証、雑記)今石大神と称す、 雑紀云、石大神は小岐須村の里より十四五町程奥の山の北ノ根也、社とてもなく、砦の高二百間余、幅廿間計にして、突兀したる瞼巌也、或云、式なる石神社は、此処の事ならんかと云り、」伴信友云、雨乞するにいつも霊験あり、 類社 河内國大縣郡石神社の條見合すべし 神社覈録 |