桃林寺の奥山中にあり。山腹の社。集落からは離れている。 社名は水際の断崖のことであつて、小さな崖の意であろう。 もとは集落の東南で御幣川の水際に位置する字小宮にあったとするが、現在旧社地の面影を残すものは何も存しない。 元禄頃には「村の東に在」とあり、ここに遷していたとも思われる。 明治初年に村社に列格、同42年8月、神社整理により山本町の椿大神社に合祀された。しかし、戦後、旧社地に分祀再興された。 桃林寺に入る手前のT字路に「小岸大神社旧跡」の碑がある。(北緯34度57分12秒,東経136度27分3秒) また、境内拝殿の右下、手水舎の横にも「延喜式内小岸大神社旧跡」の碑がある。 |
小岸大神神社 小岸は乎岐志と訓べし、大神は前に同じ、○祭神詳ならず○小岐須村に在す、(考証) 維記の説に(椿大神社の條に云)よれば、椿大神社相殿と見ゆ、こは何の書に見ゆるか覚束なし、現在小岐須村にませば也、猶尋ぬべし、」考証從ひがたし、 神社覈録 |