長谷山の東北麓の尾根の上にあり、前には安濃川の支流である穴倉川が約500mの所を流れている。社叢にめぐまれ、近くには古墳もあり、古代集落の神社にふさわしい所である。 任那よりの帰化人である大市氏の氏人達がその祖を祭つたものと思われる。 社伝によれば、もと大市氏の氏神であつたが、慶長5年の関ケ原合戦の時に焼失し、慶長16年(1611)に小社を建立して、村の産神として尊崇して来た。 |
大市神社 大市は於保伊知と訓べし○祭神神大市比売、(考証)○妙法寺村に在す、(考証、俚諺)○古事記、(神代段)速須佐之男命、又娶大山津見神之女、名神大市比売、生子大年神、次宇迦之御魂神、○安東郡専当沙汰文云、毎年五月五日節供料、五月一日安乃津市大略取集之歟、云々」雑記云、今の妙法寺村の三町程東に、古大市村と云小里あり、其処の川端に大市の社ありつると也、今は里もなく、其旧跡に一木のあるのみど云り、 連胤按るに、元より市場と聞ゆれば、如此祭れるも其理り当れるなるべし、 神社覈録 |