御巫清直は当社を波氐神社に比定している。
|
三重県指定文化財(無形民俗文化財) 牛蒡祭(ゴンボまつり) 昭和50年3月27日指定 この行事は約500年前から氏神仲山神社を中心に頭屋を決め旧正月十五日が本祭日で子孫繁栄と五穀豊穣を祈る大祭である。 同神社の由来によると「蟇目(ひきめ)祭」で慶長3年(1598年)にはじめられたといわれ、本祭りの15日には祭典のあと弓をひき「疫」をはらい包丁式が行われる。この祭りの日に家庭では精力強壮薬である、コボウをたべ、そのあとホウの葉にのせて神社に供え、家内繁晶をねがう習わしであった。 現在では、2月11日を本祭日としている。 平成13年10月 美杉村教育委員会。 社頭掲示板 |
牛蒡(ごんぼ)祭 歴史散歩(12) 牛蒡(ごんぼ)祭 JR名松線伊勢竹原駅から雲出川支流の八手俣川沿いに進むと、君ヶ野ダムの上流に位置する下之川集落に仲山神社がある。ここで毎年2月11日に、子孫繁栄と五穀豊穣を祈る祭礼として行われるのが牛蒡祭である。 仲山神社は、美杉町多気に本拠を置いた北畠氏の祈願所で、そのころの祭りが牛蒡祭の原型といわれている。祭りが現在の形になった時期は明らかではないが、当地に保存されている慶長10(1605)年の「番頭帳」から、長い歴史を持つ祭礼行事であることが知られる。 牛蒡祭の名称は、下之川地区で集められたゴボウをさんしょうみそや唐辛子みそであえ、朴葉に包んで供えたことに由来する。また、この行事には男女のシンボルをかたどった木とわらのみこしが繰り出すことから「ヘノコ祭」とも呼ばれている。 1月下旬には神事の練習が本格化し、神社に供えるゴボウの材料集めが始まる。かつては地元の各組ごとに作られていた味噌ゴボウも、現在は神社近くの「ごんぼ会館」であく抜きから蒸しまでの作業を共同で行い、独自の味噌ゴボウに仕上げられる。 祭り当日は、地区の安全と五穀豊穣を祈って4本の矢を放つ「お弓神事」や、神前に供えられたボラを古式の作法で調理する。「まな板行事」が行われる。神事の後には供えられた味噌ゴボウやボラは参拝者にも振る舞われ、境内には500人を超える人々の熱気があふれる一日となる。(「広報津」平成19年2月1日号) 津市HP |