神前神社に比定する説がある。 御巫清直は「松下村ノ産神ニテ天王或ハ蘇民祠ナト俗称スル社旧風アリ。本記幸行ノ順次ニヨク協へレハ是本社ノ旧地ナラム」と述ベ、現在の松下神社をそれとする。 松下神社の入口には「コウザキサン」が祀られているとの土地の伝えがある。 本殿向かって、左手に「蘇民祠」が鎮座する。 |
松下社 所在 二見町松下 祭神 素蓋鳴尊〔すさのおのみこと)・菅原道真・不詳一座 例祭 2月2日 沿革 松下地区の氏神様です。加木牛頭天王社・御船社・蘇民の森ともいわれています。 当社の創立は不詳であります。「氏経日次記」文安6年(1449)の記事が古い記録です。 この社にいつの日か素蓋鳴尊と同神とされる牛頭天王が勧請され、やがて同神とかかわる蘇民社が祀られたものでしようか。 蘇民社では古くから「蘇民将来子孫」と書いた桃符を配布し〔頒布初祭12月16日)、近郊それを受けて注連縄に吊るし、今に至っています。 なお牛頭天王の縁起を書いた元和6年(1620)銘の儀軌が、当会所に蔵されています。 また境内に樹齢1000年といわれる大楠〔県指定天然記念物)もあります。 ※儀軌=儀式のための法規 社頭掲示板 |
松下社の大クス 県指定文化財 松下 松下社 昭和12.12.10 松下社宮域内の南東部にあり、昭和12年(1937)12月10日に三重県の天然記念物に指定されている。主幹は5m位を残して枯損し下部は空洞化しているが、樹幹基部の周辺から枝幹が張り出して堂々たる景観を保っている。 樹齢は2000年とも言われているが、その風格は幽遠な蘇民の伝説を秘めた神社によく適応し、より一層の荘厳さを漂わせている。 社頭掲示板 |