二見興玉神社の摂社(飛地境内社)。 集落の南、踏切の近くの田の中にこんもりとした叢林がある。 @江神社はもともとは今の大江寺の地にあつた、寺の兆域が儀式帳の四至に符合する(そうとも思えないが=阜嵐健)。 A江神社の域内に、文治2年に内宮一禰宜成長が天毘寺を建立し江寺と呼んでいた。 B中世に社寺共に衰え、大江寺として中興したときに、江神社は南の田畝の中に遷移した、これが現在の栄野神社。 五十鈴川支流の入江近くにある栄野神社は、二見興玉神社の摂社であり、近隣地区の氏神として人々の厚い信仰を集めている社。1月14日の朝には、一年の無病息災と家内安全を願う伝統ある湯立神事が行われる。 |
栄野神社 栄野神社は二見興玉神社の摂社大字江の氏神でもあります。 祭神は、天照大神倭姫命が奉遷されたとき、当地の海岸に着船、出迎えた「佐見都比古命」と、倭姫命が国名を問われた折、二見と答えた「大若子命」の2座が祀られています。 大若子命は当社の境内社、若宮社に祀られていたが、明治43年3月30日に合祀されました。その後、昭和20年7月8日に二見興玉神社に合祀され、同26年1月、当地に再び遷座されました。 例祭日は毎年1月14日、湯立神事が行われております。 この神事は斎場に大釜を据え、薪を焚いて湯を沸かし、その滾り湯に束ねた熊笹を漬け、氏子崇拝者の頭上に降り注ぎ、清め祓いをします。この湯が体にかかると、その1年は無病息災という古い伝えがあります。 社頭掲示板 |
湯立神事 二見・興玉神社(伊勢市二見町)の飛び地にある境内社「栄野神社」(同)で1月14日、煮えたぎる湯を氏子たちに掛ける例祭「湯立(ゆたて)神事」が行われた。 (中略) 「煮えたぎる 湯玉の露を自らに 受けて清めよ 身の禍事(まがごと)を」と和歌に合わせて巫女(みこ)がクマザサを振る「湯立舞」は全方位に湯が掛かるように大釜の周りをぐるりと2周回る。巫女が振ったクマザサからは、弧を描いた白い湯気とともに熱湯の露が境内全体に飛び散った。氏子たちは軽く頭を垂れ、その露を全身で受け無病息災を祈っていた。 http://hibakama.seesaa.net/article/385174793.html |