外宮の摂社16社のうち第5位である。 外宮社域の南東近く、御料田のうしろ、 こんもりとした木のしげった川の北岸丘の上にある 「丸山さん」 とか 「車塚」 ともいわれる。 止由気大神宮儀式帳には田上神社とある。 度会神主四門の祖・小事神主を祭神とする。 周囲20間、 高さ3間の丘、 まわりに濠がある。 古くから円墳であるといわれる。 中世までは石槨が見られたという。 この神社はその田上大水神社の社名から見て、元来は豊宮崎神田の水の神であつたと思われ、この地に度会神主の一族が蔓延するに至つた後、この地に度会氏の祖先の墓墳をいとなみ、それがやがて度会神主の祖神信仰に移つていつたものと思われる。 当社も中世以降長らく中絶となつていたが、承応元年(1652)、豊受大神宮権禰宜出口(度会)延良が、度会四門の氏人を勧誘して再興した。 そのため、明治の神宮改正までは、度会四門の氏人の手により造替されてきた。 玉垣の中に、正殿2殿、正面を向いているのが田上大水神社、東を向いているのが御前神社。 御前神社は小事神主の女宮子(斎王の御杖代と言われる)を祀り、現在では外宮の摂社に加えられている。 |
田上大水神社 田上大水神社(たのえおおみずじんじゃ) 豊受大神宮摂社 小事神主(おごとかんぬし) 祭神は度会神主四門の祖・小事神主(おごとかんぬし)。 ご鎮座の丘を地元では「丸山さん」とか車塚とも呼んでいる。御垣内に摂社の田上大水御前神社が東面してご鎮座されている。 神宮会館 |
田上大水神社 田上は多乃倍と読り、大水は前に同し、〇祭神大神主小事〇継橋郷宮崎(俗云丸山)に在す、(神名略記)○式四、(伊勢大神宮)渡会宮所摂十六座の第六に戴す、○外宮儀式帳云、田上神社、」神名略記云、禰宜補任云、乙乃古命四男也、四門始租是也、以小事女宮子内親王御杖代立奉、爾時天皇安穏人民化楽、仍小事薨時、賜東國民令其墓作也、其霊度會宮崎内、称田上大水社祭之、祝任神主氏人、又宮子霊同所、號前社祭之、或説、策田上西大水有前社、 神社覈録 |