外宮の摂社16社のうち第15位である。 伊勢市神社港の一色大橋の足元、少し北の集落内にある。 地元の産土神として奉祀され、他の神宮摂社末社とは社頭の趣は少し異なる。 域内に「辰の井」という井戸があり、この水が倭姫命に奉った御水と伝えられる。また火災除けの信仰があつい神社でもある。 創立については、 大神宮本記に、 倭姫命、 皇大神を奉じて各地を巡りしとき、 忌楯小野よりいでまししに、 小浜のほとりに鷲取老翁あり清水をささげた。 命これをほめたまい、 水門に水饗の社定めたまいし、 と伝えている。 境内の池(堀)は、 以前は潮が出入りした入江の遺溝である。 大神宮に海産物の御料を調進した御饌の神を祭る神社である。 延喜大神宮式に御食社 斎宮式に御饗社 神名帳に御食神社とある。 外宮の摂社であるが、 神社町の産土神として祭られている。 戦国時代に社地がなくなり、 寛文3年にこの地に再興した。 境内に 「辰の井」 というのがあるが、 上記の清水の出た井戸という。 一月の初辰の日には、 水をもらう人で賑う。 神社町は、 江戸時代から遠州、 三河、 尾張からの参宮客で賑い、 小さい町であるが酒楼、 旅館、 遊廓が多く、 その名残は戦前まで続いていた。 |
御食神社 御食神社(みけじんじゃ) 豊受大神宮摂社 水戸御饗都神(みなとのみけつかみ) 祭神は神社(かみやしろ)の港口から御料を調進する御饌(みけ)の神、水戸御饗都神。水戸は水の入り込んでいる港のこと。地元の産土神として奉祀され、他の神宮摂社末社とは社頭の趣は少し異なる。域内に「辰の井」という井戸があり、この水が倭姫命に奉った御水と伝えられる。また火災除けの信仰があつい神社でもある。 神宮会館 |
神社港歴史散策ガイド 御食神社(辰の宮) 外宮摂社であり、神社港の氏神です、寛文3年(1664)330年前に再興された。 貞享元年(1684)310年前に氏神となった。 祭神は速秋津比子命 速秋津比売命の二柱を祀る。 中世の竜神信仰に結びついて地元は「辰の宮さん」「辰神さん」と親しんでいる。正月早々の辰の日に辰の井のお水を受ける信仰が残っている。火難水難を除くという初辰行事です。 社頭掲示板 |
御食神社 御食は美氣と訓べし○祭神大御食津命○箕曲郷大口村(今云、神社村、)に在す、(神名略記)○式四、(伊勢大神宮)渡会宮所摂十六座の第十六に載す、○倭姫世記云、爾老爾、何処吉水在問給支、其老以寒御水御饗奉支、于時讃給、其水門爾、水饗神社定賜支、」御鎮座本紀云、中臣祖大御食津命、坐度相郡、號御食社、』外宮儀式帳、祭水戸御食都社、 神社覈録 |