宮川の源流位山は日本を表裏に分ける分水嶺となっており、水主の神の坐す聖域、神体山として古来より霊山として名高く、当神社の奥宮と称しています。 位山の山中には巨石群があり、大石を以て何かを築いたといわれたり、初期の古墳のようであり、ドルメン(支石墓)のようでもあるなど様々な説がありますが、何かの神秘的な霊場であったと考えられています。 また位山の主の宿儺(すくな)が雲の波を分け天船に乗って位山に来たという古伝説もあり、位山が古代において何か宗教的な神秘性を持ち、位山の神秘性が宿儺という人智を超えたものに凝固したと見る説もあります。 この霊山にはイチイ(櫟)の原生林があり天然記念物とされ、位山のイチイの木を笏の材料として献上した際に、この木が一位の官位を賜ったことから木は一位、山は位山と呼ばれるようになったという説があります。 飛騨一宮水無神社公式HPより |