直径10m、高さ10m以上の巨岩が地中から突出した形になつている岩陰に、小さな祠の形で鎮座している。 古老の言では、はるかな昔、某氏が金山神を分祀したとの伝があるといい、境内地も個人の所有地であるという。 |
立岩神社 立岩神社(たていわじんじゃ) 当社は日本一の巨大陽石を御神体とする神社である。 陽石は高さ7m、巾4mの巨岩で、基部正面に左右二個の大玉石を配し、素朴にも男性を象徴しているが通俗的信仰はなく、祭神は天津麻羅といわれている。 御神体の正面はたたら跡(金山神社)を向いており、古代金属器の製作に名工鍛冶・天津麻羅がかかわったことを暗示している。 古事記によると、八咫の鏡は「・・・天の金山の鉄を取りて、鍛人天津麻羅を求ぎて伊斯許理度売命に科せて鏡を作らしめ・・・」とあり、この地で八咫の鏡を製作されたものと推定されている。 八咫は、当地に隣接する八多町に由来し、我が国冶金技術発祥の地であるといわれているが、以来、阿波では天津麻羅を鍛冶の神として崇め、後に天目一神として尊崇されるようになったっものである。 また、名西郡神山町鬼籠野字元山(ここから直線距離で13Km西方)には、高さ20m、巾20mの女性を象徴する巨岩・立岩神社が鎮座する。 社頭掲示板 |