高い丘陵上に石を積んだ上に碑のみのこる、鳥居はあっても社殿はない。 境内の西面寄りに、径3m・高さ65cmの小さな円丘があり、上部はコブシ大の石で覆われ、前に神座石と花立のほか3基の石燈篭がある。 多武峯山塊の入口に位置していのであり、山口神社としてふさわしいところと考えられている。 当社は明治以降現在に至るまで神社としては取扱われておらず、無登録である。 例祭「亥の子のあばれ祭り」は高名である。 |
亥の子のあばれ祭り 山口神社のお祭りに、「亥の子のあばれ祭り」という、全国にも珍しい、民俗行事があります。大和民族博物館には、高田区役員の制作になる、祭事の農具等が展示されています。幾度もNHKや民間放送により、祭りの様子が放映されています。 この祭りについて、民俗学者は野の神に一年間の農作物の豊穣を感謝し、山の神に山の仕事の安全を祈願する田神の祭りとか、童子があばれる亥の子の祭りは、五陽五行による龍神(水の神)の祭りであるとか諸説があります。 祭りは当家が、七月と九月に大和上市に鎮座する大名寺神社に参拝して、みそぎをします。当地方と紀ノ川、吉野地方とは深い関係があったのでしょうか、神撰物については、村文書 西川武男氏記述の「亥の子祭り規定」があり、有志編集の「亥の子あばれ祭」にはいのこの記録や写真集があります。 亥の子あばれ祭は毎年12月の第一日曜日に行われます。 http://www.ne.jp/asahi/from/takata/past/takata/content.html |
亥の子あばれ祭 内容:この祭りは桜井市高田の山口神社の山の神の祭り。以前は当屋の家で行われていたが現在は集会所で行われる。集会所の前に青竹で2メートル四方のお仮屋が建てられ、その上に山口神社のご分霊を祭る屋形が置かれる。お仮屋の周りに木で作った小さい馬鍬、唐すき、かま、のこぎり、つち、まさかり、包丁などの農機具がつるされ、さい銭も紙包みにしてつるされる。祭りの日の3時頃、高田の小学生以下の子供らが集会所の前に集まり、お仮屋につるされた小さい農機具やさい銭を取り、お仮屋を壊してしまう。次に子供らは集会所に入り用意された供御(おぜん)の前に座る。円錐形の赤飯を逆さまにしてネムの木はしでささえる。大当屋の合図で汁を入れた椀を投げつけ、供御や手桶をひっくり返し、踏みつけたりして騒ぐ。夕方6時から、集会所の神棚のお灯明にぬれ藁を投げつける。 http://www1.kcn.ne.jp/~ku-tsu/matsuri5/inoko.html |