現在の加夜奈留美命神社はもと水神を祭つて「葛明神」と称して同地の龍福寺の鎭守であつた。 現在の地が滝本社の地で今は加夜奈留美命神社の末社になつて「葛神社」として祭祀せられ、里俗では「古宮」と称している。 この古宮は元来は水神であり、男淵・女淵の下流にあることを考えると葛神社は瀧本神社の祭祀を継承していると考えられている。 加夜奈留美命神社の末社となり、向かって左に小規模の神明造社殿一棟があるのみ。社殿の背後に高さ約50cmの自然石に「九頭神」の銘が彫られている。 。 |
皇極天皇 皇極天皇元年(642)8月1日を祈雨されたことが『日本書紀』に「天皇、南淵(稲淵)の川上に幸して、跪きて四方を拝む。天を仰ぎて祈ひたまふ。即ち雷なりて大雨ふる。遂に雨ふること五日。あまねく天下を潤す。…天下の百姓、ともに喜びて曰さく…」とある。稲淵川上流渓谷に二つの滝があり、その淵を男淵・女淵といい古来この淵の主である竜神は雨乞に霊験あらたかとの伝である。 |
瀧本神社 瀧本は多岐毛登と訓べし○祭神在所等詳ならず 考証云、今秋本村歟、 神社覈録 |