室生龍穴神社の御神体とされている。 龍穴神社後方山中に室生川に注ぐ渓流があり、その流れに沿つて登ること約700m。岩壁に俗に「霊生九生九穴」と称せられる洞窟がある。 またこの龍穴は須勢理姫の籠もった旧跡とされ、延暦九年(790年)榛原町赤埴の白岩神社に遷座したと伝わる。龍穴を女陰とする古代性神信仰であろう。 車で入る道有り。 |
龍穴 龍穴神社の北東約600mの山中、神社の北を流れる渓流に小さな滝があり、その上に一つの岩穴があり、従来これが龍穴であると考えられてきた。 伴信友の著・神名帳考証が引用する室生山記(松下見林)には「室生山には三龍穴有り」とあるが、神社付近には上記龍穴以外にこれに相当するものはない。 ただ、室生川に沿って古く「爪出ガ淵」・「悪龍ガ淵」という淵があったが、今は出水などで、淵とも穴ともいう程のものではなくなっている。 しかし、上記山中の岩穴は、確かに古くから龍穴の一つと考えられたもので、それが龍穴神社を祀る根拠となったのであろう 室生村史 |