通称「小和田岳」と呼ばれる丘陵の北麓に鎮座。 丘上に磐座であつたと思われる痕跡が存在しており相当に古い社であつたと考えられる。 この神社には鳥居なく、鎮座の向きが北向であることは他の神社の常規より外れており異例とも思える。更に村内氏子の間に往古より住宅に門構えを造らない習慣がある。 境内には杉の巨樹多く、なかには目通り周囲6m、樹高20mにおよぶものもある。鳥居かわりの杉の大木がある。 現在の祭神は創祀当時の祭神ではなく、初めは社名が示すように岡田小秦命を奉祀されたのであろう。社名よりこの地方の土着の神であると考えられる。 |
岡田小秦命神社略誌 社名 岡田小秦命神社 鎮座地 大宇陀町小和田岡田226番地 (古名 浪坂郷呼波多猿加田) 祭神 天照皇大神 須佐之男命(牛頭天王) 品陀別命 (応神天皇) 創始期は不詳ながらおよそ1,100年以前貞観年代と推定され、はじめは小和田岳上に岩座を設け、社名の示す如く土着の神岡田小秦命を奉祀し中古より現在地岡田に天下り祭神として右の3柱をもって祭祀される。本社は当地方有数の延喜式内社として知られ、北面の本殿及び鳥居を建立しない独特の神廟である。 社頭掲示板 |
岡田小秦命神社 岡田は哀加多、」小秦は乎波太と訓べし、〇祭神明か也○小和田村に在す、(大和志、同名所図会)、 神社覈録 |