御井神社
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   【延喜式神名帳】御井神社 大和国 宇陀郡鎮座

   【現社名】御井神社
   【住所】奈良県宇陀市榛原桧牧964
       北緯34度31分20秒,東経135度58分30秒
   【祭神】御井神 天照皇大神 天児屋根命 水分神
   【例祭】10月10日 例祭
   【社格】旧郷社
   【由緒】創祀の年代・由緒等不詳
       永正3年(1506)造営
       天正3年(1575)11月19日の棟札あり
       寛文8年(1668)9月に社殿の造営
       享保19年(1734)4月造営
       嘉永5年(1852)4月造営

   【関係氏族】山辺氏の与力であつた三井氏
   【鎮座地】移転の記録はない

   【祭祀対象】川の合流点にあり
   【祭祀】江戸時代は「食井明神」「気比明神」と称す
   【社殿】本殿神明造
       神門・拝殿・宝藏・祭具庫・手水舎

   【境内社】

内牧川と字陀川が合流する地点、伊那佐山に源を発する支流が内牧川に合流する突出部にあり、背後には伊那佐山より伸びる標高492mの山頂につらなる三井山がある。集落内山裾の神社であり、境内は杉をはじめとした叢林あり。
境内地には全国的にも非常に珍しい暖地性植物であるツルマンリヨウの群落があり、奈良県がその北限で、昭和28年県指定記念物とされた。
親音寺なる神宮寺が境内にあつたが神仏分離令により廃寺となった。
『大和国民郷士記』にある山辺秦綱の條に、「三井木俣神末也、大物主子孫、母ハ稻羽八上姫也」と記されており、御井神社を背景にもつた山辺氏の与力であつた三井氏がこの付近を根処に、その祖神を御井神として祀つていたと思われる。


御井神社境内のツルマンリョウ自生地

昭和28年3月23日指定
ツルマンリョウは台湾、中国のほか我が国では、鹿児島県屋久島、山口県・出雲神社境内と本県に自生分布する希産種である。本県では吉野町・妹山樹叢・山口高鉾神社境内、東吉野村・八幡神社境内・丹生川上神社中社、榛原町・初生寺境内・御井神社境内にその分布を見ることができ、ツルマンリョウの自生においては奈良県は多産種といえる。そのうち御井神社の自生地は現在ツルマンリョウの北限地である。
ツルマンリョウは、ヤブコウジ科の常緑の匍匐性低木で雌雄異株である。開花期は7月中旬で果実は球形で翌年9月頃に紅熟する。匐枝は地下を浅くはって分岐し、そこから地上茎が頂生する。花は葉脈に集中して出て花弁を有する。
平成2年3月
奈良県教育委員会

社頭掲示板



御井神社

御井は美爲と訓べし○祭神御井神歟○檜牧村に在す、今食井明神と称す、(大和志同名所図会)
○旧事紀(地神本紀)大己貴神、娶稻羽八上姫、生児御井神、
類社
美濃国多芸郡、同國各務郡、但馬国養父郡、同国氣多郡、出雲國秋鹿郡、同国出雲郡御井神社、(各一座)

神社覈録



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