栃原岳山頂の標高530m、この地方の最高蜂で下市大淀五條の集落も一望の下にあり、眺望実に絶佳。神殿はこの山頂の静寂そのものの中に所在している。 天平2年(730)当山下に創立と伝うが旧地不詳。天慶元年(1053)八幡を相殿に祀ると伝う。 金山寺と称す神宮寺があり、現在の社務所に不動、権現、其他仏像二体を安置していた。明治初年の太政官布達により金山寺は廃寺となった。 本殿西南石垣上鉄柵内に神木がある。 98年の台風で社殿は大被害を被り、拝殿、本殿とも改築修理された。 |
造営の碑 西暦2000年 式内社 波比賣神社の主神岡象女神は天平二年奈良時代に相殿誉田別命(応神天皇) 天喜元年平安時代に創建され、廣大無辺の御神徳を垂れ給ひ、1270年の長きに亘り護持されてまいりました。 平成の現在に至り、氏子を初め宗敬者の真心こもる奉賽により左記の通り御造営と相成りました。 平成12年12月吉日 本殿、拝殿屋根葺替に伴い蔵改築、割拝殿改築、祓所改殿、摂社社殿改殿、社務所改築 宮司 中森長治 責社役員 中植徳長 氏子総代一同 寄贈下市中峯石材 社頭掲示板 |
波比責神社と栃原岳 栃原岳の頂上に位置するこの波比賣神社(はひめじんじゃ)は、天平2年11月11日に創建されたと伝えられおり、水の神・雨師の神である「弥都披比賣神」が祀られています。 一方、この社が建つ栃原岳は、櫃ヶ岳(下市町・西吉野村)、白銀岳(西吉野村)とあわせて吉野三山のひとつに数えられており、櫃ヶ岳が銅山、白銀岳が銀山、この栃原岳が金山とも別称されているほか、櫃ヶ岳と白銀岳の頂上にもそれぞれ水の神を祀る社が設けられていて、今も人々の信仰を集めています。 栃原岳の標高は526.8mでこの付近からは下市町に接する大淀町や五條市の市街地を一望できるほか、大坂府との県境に位置する金剛山や葛城山、二上山などのすばらしい山並みを見渡すことができます。 社頭掲示板 |
波比売神社 創立當時ヨリ波比売神社ト称シタリシモ奈良朝ノ頃神佛混合説ヲ称ヘシヨリ神宮寺ヲ建テ爾來眞言宗ニ属シ金山寺ト称シ明治維新ノ頃マデ氏子ニシテ社名ヲ知ルモノナカリシト云フ 明治44年5月『神社取調書』 |
波比売神社宮座行事 下市町指定文化財 波比売神社宮座行事 下市町栃原 平成20年1月23日指定 波比売神社の宮座行事は、氏子の中から「宮受け」をする二人を選びこの二人が年齢順に「.兄座」と「弟座」にわかれ、「當家」を受ける。 當家は、一生に一回だけ当たり、一年間波比売神社の給仕を務める。祭礼の当日のみ本殿の扉あけがあり、當家の「御幣」に「神移の式」が行われ、その「御幣」を各当家に持ち帰り七日間お祭りをする。 ついで兄座、弟座は9月末に親類、縁者を招待し、神様を祀り宮座當家の娠る舞いをする。 宮座當家の振る舞いの中で「蜆蓋」という膳が出されるが、この膳は、江戸時代の膳組で、貴重な文化である。 また、室町時代には、栃原猿楽座があり、宮座行事で奉納されていた。 平成23年3月31日 下市町教育委員会 社頭掲示板 |
波比売神社 波比売は假字に読り○祭神詳ならず○栃原村西南に在す、今黄金岳宮と称す、(大和志) 神位 官社 文徳実録、天安2年3月己丑、在大和國從五位下波比売神、預官社、伺年4月癸丑、從五位下波比売神、授從四位下、三代実録、貞観6年6月23日戊寅、大和國從四位下波比売神、授從四位上、同8年11月4日乙巳、大和國正四位下波比売神、授從三位、 神社覈録 |