伊勢田神社
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   【延喜式神名帳】伊勢田神社三座 鍬靫 山城国 久世郡鎮座

   【現社名】伊勢田神社
   【住所】京都府宇治市伊勢田町若林13
       北緯34度53分9秒,東経135度46分37秒
   【祭神】天照皇大神 手力男大神 萬幡豊秋津姫大神
       大歳御祖命の御子、八柱木『山城国風土記逸文』
       萬幡豊秋津姫命、多力雄神、天照皇大神『神社明細帳』『特選神名牒』

   【例祭】10月1日 例祭
   【社格】旧村社
   【由緒】山城国風土記に記載あり
       大宝3年(703)初て祭典を挙
       貞観元年(859)正月27日伊勢田神に従五位下が授けられた『三代実録』
       宝暦4年(1754) 「在村東、今称梵天王ノ社」『山城名跡巡行志』
       明治6年8月村社
       明治10年6月には式内社と認定される

   【関係氏族】
   【鎮座地】当初鎮座の地から変わらない
        少なくとも十八世紀以降今日まで社地の移転は生じていない

   【祭祀対象】
   【祭祀】近世は「梵天王社」と通称していた
   【社殿】本殿流造 檜皮葺の上にトタンをふいている。
       本殿周囲を板塀でかこつている。向拝、藥医門を備へている。
       拝殿・土藏・社務所

   【境内社】稻荷社・春日社・作田社

細長い境内。奥もあり広い社地。平地。川を渡って境内に入る。本殿のみ微高。石灯に「天王宮」とある。伊勢田は伊勢神宮に付属した御料田で、これを神格化したもの
伊勢神宮との関連性が早くから出来ていたものとみえ、その名にちなんで社名もつけられたものと思われる。
今の当社は、アマテラス以下の天つ神を祀っているが(天つ神の社)、風土記には“祇社(クニツヤシロ)”即ち“国つ神の社”との注記があり、穀霊神である大歳御祖命の御子神を祀るとあり、神社の性格・祭神ともに変わっていると思われる。当社当初の穀霊信仰(国つ神の社)から伊勢信仰(天つ神の社)へと変わった由縁は不明。
宇治市史に「延喜式が編集される頃までには、伊勢神宮とのつながりができ、伊勢田すなわち伊勢神宮の料田も設けられ、天照大神を祀るようになった」とある。


由緒

勧請の年歴詳ならずと云ども、山城国風土記によれば、大宝3年(人皇42代文武天皇の御世)9月初め奉主田幸祭礼とあり、約1,280余年前に鎮座なることを知る。
明治6年村社に列せられ、同年6月延喜式内伊勢田神社と決定す。

全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年




伊勢田神社三座 鍬靱

伊勢田は假字也○祭神詳ならず○伊勢田村に在す、今天王と称す、(山城志)○惣國風土記残欠云、伊世田神社、圭田七十二束三毛旧、所祭天照大神也、大寳3年癸卯9月、始奉圭田行神礼、
連胤按るに、風土記祭神の説信用がたし、天照大神ならば何ぞ臣位を授けらるべき、
神位
三代実録、貞観元年正月27日甲申、奉授山城國正六位上伊勢田神從五位下、

神社覈録





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