当社は本殿がなく、大岩(4m×5m)を神石として神体としている。 兵庫の海で霊光を発していたのを遷座したと伝わる。 末刀岩上神社の隣には桜井水と呼ばれる泉があり、枕草子に記載される名水の桜井ともされている。 |
桜井水 この井泉は清少納言の「枕草紙」168段に「井は少将井桜井云々」とある桜井にあたるともいわれ自然石で囲った浅い井泉であるが古くより清列な水は旱魃にも涸れることなく涌き出している。 また一説に白河天皇皇子桜井僧正(行慶)または後鳥羽天皇皇子覚仁法親王(桜井宮)の旧跡ともいわれているが未た定かではない、古歌に、六月ばかり桜井の聖のもとに 行きたりしに 鶯の鳴きしに 春めける声にきこゆる鶯は また桜井にすめるなりける 紫式部 とある。 井泉の上に南無妙法蓮華経桜井水の石碑があるように墓参の供え氷とする井泉で聖域となっている。 合掌 平成6年10月 涌泉寺堂講 社頭掲示板 |