大歳神社
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   【延喜式神名帳】 大歳神社(大 月次/新嘗) 山城国 乙訓郡鎮座
   【延喜式神名帳】(合祀)石作神社 山城国 乙訓郡鎮座

   【現社名】大歳神社
   【住所】京都市西京区大原野灰方町575
       北緯34度57分2秒,東経135度39分58秒
   【祭神】大歳大神 (配祀)石作神 豊玉姫命
   【例祭】10月21日 例祭
   【社格】旧郷社
   【由緒】養老2年2月の創建
       明治6年(1873)村社
       昭和17年(1942)には郷社

   【関係氏族】
   【鎮座地】境内は、「栢森」と呼ばれ古くからの地

   【祭祀対象】祖神
   【祭祀】
   【社殿】本殿 桧皮葺 皇紀二千六百年事業として、長岡天満宮の本殿を移したもの
       拝殿・東西社務所

   【境内社】大神宮社・春日社.西ノ宮社(祭神蛭子命)・向神社・稻荷神社・天満宮社
        飛地境内社として住吉社(大原野大字出灰)


善峰川の北側に南東向きに境内がある。
養老2年創立と伝わる。境内は、「栢森」と称され、栢(かしわ)の木が繁茂していたらしく、栢の社とも呼ばれていた。相殿に、式内石作神社を祀る。
この地が京都から出雲への出口に当るため、出雲系民族によつて開拓され、その租神を祭つたものとされている。
案上の祭に預る程の名社でありながら、神階に関する記載が正史に見当らない。


大歳神社の由緒

祭神は大歳神で養老2年2月の創建と云う。延喜式神名帳に記され、山城國鎮座社の内大社に列せられていた。この境内は柏の森と称し社を柏の社とも云ふ。農耕生産の神、ひいては方除祈雨にも霊験ありと知られ当地方の守護神である。相殿に石作神と豊玉姫命を祀ってある。石作神に代々石棺などを造っていた豪族の祖神であり、火明命の後裔である。垂仁天皇の后、日葉昨姫命おかくれの時、石棺を献上し石作大連公の性を賜った。
石作連を祀った石作神社は延喜式神明帳に記され、貞観元年従五位下に昇格している。
大日本史に石作神社今灰方村大歳神社内にありと記され、石作氏衰微後、当社に合祀さられたものである。石作神は昭和49年6月愛知県岡崎市に建立の石工団地神社に分神す、豊玉姫命は海人であり彦火日出見命の后である。例祭は10月21日、氏子祭は10月第3日曜に行い、江戸中期より引続き金剛流家元による奉納舞あり。
大歳神社系
  天照大神━━━素盞鳴命━┓  ┏大歳社(当社奉祀)━━向日神(向日神社奉祀)
              ┣━━┫
         大市比売━┛  ┗宇賀之御霊神(稲荷大社奉祀)

社頭掲示板



大歳神社 大月次新嘗

大蔵は於保登志と訓べし○祭神大歳神(神祇拾遺)○灰方村に在す、今萱森明神と称す、(山城志)例祭9月21日、○古事記、(神代段)速須佐之男命、大市此売生子大年神、」神祇拾遺云、(向日明神本縁)向日トハ、大歳神子ニテ御坐、此社ノ北ニ当テハイ方ト云村ニ、大歳神鎮坐云々、(当社と向神社は神縁ある事、今もなほいちじるしき也、)
類社
大和国高市郡大歳神社二座、和泉国大鳥郡大歳神社、鍬遽江國長上郡、但馬国二方郡、石見國那賀郡大歳神社、(各一座)摂津国住吉郡草津大歳神社、伊豆國那賀郡仲大歳神社、
宣長云、諸國に大歳神社と云が多かるは、此神を齋へるも有べし、又其処々にて穀の事に功有し神を然称名けて祭れるも有べし、漢籍にいはゆる大歳とは痛く異なり、字の同きに付てな思ひまかひそと云なり、連胤按るに、数社の中なれば彼漢籍なる大歳を祭るも交りなむ、そは播磨國佐用郡天一神玉神社の例あり、

神社覈録





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