佐分利川の支流父子川の源流、父子山(標高316m)の裾に鎮座する。 小浜の修験杉本院委道は、父子の鎮守山王宮(山王大権現を獅子宮−静志神社と伝承して来たが、明治8年さらにその奥(字静志奥)の小祠「藏王権現」(当社)を静志神社として敦賀県(明治9年廃止現在、福井県)へ申請した。 |
静志神社のシイ ●静志(シズシ)神社のシイ 樹 種 スダジイ(ブナ科) 幹回り 6.66 m 樹 高 約16 m 樹 齢 約300年 所在地 大飯郡大飯町父子 所有者 静志神社 大飯町本郷から佐分利(サブリ)川に沿って上っていくと、父子(チチシ)に至る標識が見えてくる。そこを左に折れしばらく行くと静志神社がある。鳥居がまず目に入るが、平成元年建立のもので白く鮮やかである。境内にはスギが植栽されている他、アスナロ、ヤマモミジ、ケヤキ、モチノキ、タブノキ、サカキ、スダジイ等が見られる。 社殿の左前方にスダジイの巨樹があり、しめ縄が張られ大切に保管されている事が窺える。この木は、根上がりのシイで樹尖端近くは枯れているが、樹勢はそう衰えていない。ノキシノブ、テイカカズラ等が樹木にまつわり着き、地上に現れている根と根の間にはホソバニセジュズネノキが生えている。 境内のスダジイの古木、倒木を見ると、以前はうっそうとしたスダジイの森であった事が容易に想像できる。 普通シイにはスダジイ(イタジイ、シイガシ)とツブラジイ(コジイ)の2種類があるが、若狭地方にはツブラジイはあまりなくスダジイが多い。 http://www.erc.pref.fukui.jp/sogo/d028/k43.htm |