神功皇后の三韓征伐の時、当社沖に停泊していたが、碇が海底に沈んだため、安曇磯良が潜って引き上げたという。 かっては「琴崎大明神」と称されており、境内社として「山元しこ島大明神」があった。この「山元しこ島大明神」が、胡禄神社の論社であるが、その後この境内社は本社に合祀された。 「式内社調査報告」は結論として、「山元しこ島明神といふ名称からしても、「しこ神」の元神(親神)を祭つてゐると思はれる當社(境内社「山元しこ島大明神」)を、式内胡禄神社として、琴崎大明神はその御子神(式内胡禄御子神社)にちがひないと考へる。」と記述している。 |
胡禄神社 胡禄神社の鳥居は海に向いて立ち並び、眼前には対馬海峡の大海原が広がり、対馬の原始的な海神信仰の雰囲気を今に伝えています。 琴崎は海神にまつわる伝承が色濃く、海底には「竜宮の門」があり、亀に乗ったイソラがその門を出入りするとか、琴崎大明神(=胡禄神社)の御神体は海神の祭日である3月3日に、巫女が磯ですくいあげた金色の小蛇だとされています。 ZIPANG-2 TOKIO 2020(抄録) |
胡禄神社 琴崎神社(胡録神社) 琴地区郷ノ浦から、山道を歩いて20分程の海岸線 に鳥居を構え、階段で山へ上がったところに神社が ある。 海から船で見る景色は、荘厳で神秘的であり、旧暦 の3月3日に祭典が執り行われ、誕生後、初めて祭典を 迎える子は、親や祖父母に抱かれて、お参りする慣わ しが今も続いている。 年1回の祭典の準備は、地区世帯を2つに分けて、 各世帯 1 人以上の参加と、地区消防団も加わって、神 社や参道の清掃、草刈り、しめ縄づくりと設置、旗立を 交互に行っている。 祭典後に、家・船・身・交通安全のお守りが販売され、 地区民の1年間の健康と安全を守ってくれている。 3つの郷づくり - 対馬市 |