神社より400m離れた道傍に大きな岩石四個あり、最も大きいのは長4m、幅3mで、いづれも人馬の足跡を印し、熊野新宮の休息された旧蹟であると伝えている。 |
由緒 当社は、熊野三社権現と称し、郡内熊野神社の三社の一社にして、延喜式内社の古社である。 本殿は、明和8年の再建の棟札を存する。また、熊野新宮大神の休憩された大石があり、人馬の足跡なりと云う「馬蹄岩」がある。 8月23日「おくり火」といって、竹にたいまつをつける民俗文化財があり、京都府文化財の指定を受ける。 全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年 |
熊野新宮神社 熊野新宮神社 式内村社 久美谷村大字河梨小字大谷鎮座 祭神 事解男命 速玉男命 由緒 古社にして霊験最も著しく、嘉永2年藤右衛門に関する順拝記あり、明和8年社殿再建に際し、久美浜代官所に差出せる芝居興行の願書によれば、普請祭礼入用等も往古は郡割たりし事を記し、神馬の足蹄岩等は人口に膾炙せる處なれど、神社に関する文書に乏しく、詳細を知る能はず。元熊野三社権現といひ9月初卯の日を以て祭日となしゝも、近年陽暦に変更し10月13日を例祭日と定む。 一 氏子戸数 52戸 境内神社 稲荷神社 祭神 倉稲魂命 三柱神社 祭神 素盞嗚命命 山神社 祭紳 大山祇神 大武神社 祭紳 素盞嗚命 大正元年10月許可を得、小字東谷より移転し境内杜となす。 一 馬蹄岩 神社を距る事凡三丁余にして、小字イノ谷といへる道路の傍に、大なる岩石四個あり、大なるものは長さ十三尺巾十尺にして、何れも人馬の足跡を印し、熊野新宮の休息せられし旧跡なりといひ伝ふ。延享2年供養の爲の碑を建てしが、今其の一片を存せり。 熊野郡誌 |