熊野神社
くまのじんじゃ 所在地 社名















   【延喜式神名帳】三宅神社 丹後国 加佐郡鎮座

   【現社名】熊野神社
   【住所】京都府福知山市大江町公庄269-14
       北緯35度22分31秒  東経135度7分54秒
   【祭神】櫛御氣野命 伊邪奈岐命 伊邪奈美命
   【例祭】10月17日 例祭
   【社格】
   【由緒】麻呂子親王の臣等によって造営
       その後の由緒不詳

   【関係氏族】
   【鎮座地】元のsが地不詳
        時期不詳現在の地に

   【祭祀対象】
   【祭祀】江戸時代は「熊野若宮社」と称していた
   【社殿】本殿
       籠堂・手水舎

   【境内社】

大原美能理の「丹後國式内神社考」に「公莊村ニアリ今村中32社アリ其中二熊野若宮社イト古シ社傳記二麻呂子親王ノ臣等ヲシテ御造営アリシ由其後今ノ地二遷座云々」とある。


公庄 熊野神社の狛犬

銘文は普通、基壇に書くことが多いのですが、この狛犬は胸や腹などの身体部分に彫られています。
石は笏谷(しゃくだに)石で別名、越前石といわれます。現在の福井市足羽山で産出した。軟質で、加工が容易にできる凝灰岩です。福井から海岸の三国湊まで船で素材の石を運び、三国の石工が狛犬に仕立て上げ、由良川河口まで運びそして由良川を上がってきたと考えられます。
宝暦9年(1759)の作品で、像高は53cmの小像ですが、少しの傷みもなく保存されています。古い作品なので見た目には簡素に見えますが魔除けや守護獣としての役割を存分に果たしていたと思われます。
両足を斜め前に出し、向かって右側の阿形(獅子)は上向き加減に頭を上げ、大きな口を開いています。左側の吽形(狛犬)は口を閉じているのですが、2本の牙と歯を見せています。
文 福知山史談会会長 塩見昭吾氏

社頭掲示板



熊野神社

国道175号公庄の集落の鳥居のあるところから石段を上がって小高い丘に鎮座する古社。創建は用明天皇の第2子麻呂子親王の臣によると言われている。祭神、イザナギの命、イザナミの命。本殿は覆い屋に覆われて比較的狭いが、彫り物は建物の左右、上部に多彩に施されている。
 向拝の竜を見上げる。広い梁間を生かして力強く、全体が前に溢れるようだ。首を左前方に高く掲げ、目は赤色を帯び、舌を持ち上げ、大きな爪を拡げ、宝珠を抱えている。木鼻は唐獅子と獏と象の2種類で素晴らしい。蟇股には、海上の波の上を飛翔する鶴、琵琶湖上を奔る兎が見える。屋根の梁を支える力士の姿も微笑ましい。8代目中井権次橘正胤の秀作である。この社で注目すべきはユーモア溢れる狛犬である。宝暦9年(1759)に笏谷石(越前石)で造られ、三国湊から由良川を経てここに設置された。北前船の幅広い交易の力が偲ばれる。

丹波新聞 2016年10月27日



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