秦川勝が聖徳太子の命を受けて佳所である当地に祀ったことに始まるといわれる。 |
由緒 松尾(まつのお)神社(旭町、今峠) 由緒掲示板 三郎ヶ岳の山麓に位置する当社は、大山咋命(おおやまくいのみこと)と市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)の二柱を祭神として祀る。社伝等によると、秦川勝が聖徳太子の命を受けて佳所である当地に祀ったことに始まるといわれ、平安時代の書物である「延喜式」にも記載された古い社である。古昔は、近村も含めた氏神として境内にも多くの建物があったと伝えるが天正年間(1573〜92)の明智光秀の丹波進攻による兵火により焼失しわずかに本殿だけが難をのがれたという。本殿は一間社流造檜皮葺の建物で明応七年(1498)頃に建てられたものである。身舎組物は三斗組とし、頭貫端を肘木状につくり三斗を受ける。側面は二間で妻飾りを叉首組とする。なお向拝の桁より下と縁廻りが江戸時代以降の改変によるが他は軒まわりも含めて室町時代の姿をよくとどめている。昭和60年に本殿が府登録文化財に、また境内及びその周辺が府環境保全地区に決定された。 全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年 |