社前を八代川が流れ集落の対岸に鎮座する。八代の大欅あり。 |
足鹿神社 足鹿神社略記 鎮座地 但馬国朝来郡朝来町八代字宮山 祭 神 道中貴命 祭 日 夏祭 7月18日 竜神祭 9月18日 例大祭 10月18 式内社 延喜5年(西暦927年)醍醐天皇の御代に編纂された延喜式神名帳に記載されている神社 境内の大欅 国指定天然記念物 昭和3年指定 本殿 朝来町指定文化財 昭和57年指定 狛犬 朝来町指定文化財 昭和60年指定 蔵王権現 一面三目二臂で憤怒の蔵王権現像は以前、堂屋敷にあったが、現在足鹿神社に合祀されている。又中世からの山岳信仰の修験道である奥の院松山のお滝には、不動明王が祀られている。 神社の創立時期については不詳であるが、右に記したように、由緒ある式内社である。八代川と神子畑川の合流点に近く、また神子畑に沿って宍倉郡一宮に通じる道と養父郡養父町建屋に通じる道との交差点近くに位置し、交通の利便性からも集落の形成に適した地であり、まさに神社の創立に関係しているものと考えられる。地名も「やしろ」と呼ばれていることから、神社と地域との結びつきが古くからあったものといえる。現代においても村の人々の神社への崇拝の念は深く、他地域からの参拝者も数多い。また村の人々の奉仕により、整備の進められてきた境内地では、昔から秋の例祭に綱引きの行事がもたれ、豊作を祈願されているが、神のお供え物は一般的な餅ではなく、赤飯を供することが昔より受け継がれている。御祭神「道中貴命」は平安時代初期に天皇の命により、都からこの地方に派遣せられ、この地において政務に当たるなど、功績のあった人として祀られたものと伝えられている。神社正面の参道近くにある梵鐘は、往事の神仏混淆の名残であり、大東亜戦争の時、供出されたが、近年再興の声が高まり、昭和62年秋に再建したものである。覆い屋内の本殿は、貞享年(1685)再建の棟札を持ち、一間社流れ造り、こけら葺、唐破、千鳥風を持つ堂々たるもので、こぶりながら木鼻や蟇股の彫刻とあわせて室町時代から江戸時代にかけての神社建築の様式したものである。 本殿内両脇にある狛犬は、木彫彩色のみごとなものであり、江戸時代中期の作かと思われる。また境内にある大欅は、東京大学の三好教授の鑑定によると、高さ30m、幹回り9.8mに及び、樹齢千数百年と推定されているが、昭和初期以来の境内地拡張工事などで衰退した樹勢の回復をはかるため昭和63年以降本格的な保護、保存につとめている。 社頭掲示板 |
足鹿神社 国指定天然記念物 八代の大欅 昭和3年3月24日指定 式内社足鹿神社のご神木とされるこの大欅は、大正12年に東京大学教授三好学理学博士によつて樹齢干数百年と鑑定され、昭和2年度内務省より史蹟名勝天然記念物の指定を受けた。 その後、神社境内拡張のための埋立等により樹勢を損じ昭和63年度に国・県の補助をうけて大規模の保護増殖工事がなされた。 樹高約30m 幹回約9.8m 町指定文化財 足鹿神社本殿・狛犬 昭和57年10月9日指定 町内に三つある式内社の一つである。覆屋の中にある一間社流造りこけら葺の本殿は、屋根の正面に唐破風、干鳥破風を重ねた豪華な造りで、社殿も桁行2.7m、梁間2.4mと大きく向拝の面取り柱、海老虹梁、木鼻、手挾等の彫刻もすぐれ、脇障子、昇高欄付木階、周縁等ていねいに造られている。 天井裏には貞享2年(1683)再建の棟札があり、その後補修されておらず、部分的には改修以前のものを使用しており、木鼻、蟇股、大瓶束等に室町期の様式をうかがうことができる。本殿には、狛犬(町指定文化財)一対がある。 平成元年12月 朝来町教育委員会 社頭掲示板 |
足鹿神社 町内に三つある式内社の一つである。覆屋の中にある一間社流造りこけら葺の本殿は、屋根の正面に唐破風、干鳥破風を重ねた豪華な造りで、社殿も桁行2.7m、梁間2.4mと大きく向拝の面取り柱、海老虹梁、木鼻、手挾等の彫刻もすぐれ、脇障子、昇高欄付木階、周縁等ていねいに造られている。 天井裏には貞享2年(1683)再建の棟札があり、その後補修されておらず、部分的には改修以前のものを使用しており、木鼻、蟇股、大瓶束等に室町期の様式をうかがうことができる。本殿には、狛犬(町指定文化財)一対がある。 平成元年12月 朝来町教育委員会 社頭掲示板 |
足鹿神社 神社の創立時期については不詳であるが、由緒ある式内社である。 村の人々の奉仕により、整備の進められてきた境内地では、昔から秋の例祭に綱引きの行事がもたれ、豊作を祈願されているが、神のお供えものは一般的な餅ではなく、赤飯を供することが昔より受け継がれている。 御祭神「道中貴命」は、平安時代初期に天皇の命により、都からこの地方に派遣せられ、この地において政務にあたるなど、功績のあった人として祀られたものと伝えられている。 覆屋内の本殿は、貞享年(1685)再建の棟札をもち、一間社流れ造り、こけら葺、唐破、千鳥風をもつ堂々たるもので、こぶりながら木鼻や蟇股の彫刻とあわせて室町時代から江戸時代にかけての神社建築の様式したものである。 本殿内両脇にある狛犬は、木彫彩色のみごとなものであり、江戸中期の作かと思われる。 また境内にある大欅は、東京大学の三好教授の鑑定によると、高さ約30m、幹回り9.8mに及び、樹齢千数百年と推定されている。 兵庫県神社庁 |