熊野神社境内に「式内出雲神社」の刻字のある鳥居有り。鳥居の正面は岩座とも見える。本殿右に「出雲社」あり。 |
熊野神社 熊野神社(権現さま) 由緒 後小松天皇の明徳2年(1391)大内氏の命をうけ旗下野上修理亮が紀州熊野三社より分祀した。以来歴代領主の崇敬篤く氏神として住民の尊崇あり。(平成2年に600年祭を斉行す) 祭神 伊弉冉尊「国生みの神」・速玉男命「祓の神」・事解男命「正邪を見分ける神」 社頭掲示板 |
熊野神社の獅子頭 熊野神社は古くは権現宮(ごんげんぐう)といい、創建年代は不詳であるが、江戸時代の記録によると社伝には南北朝時代の勧請(かんじょう)とある。 獅子頭1は奥行40.0cm、幅38.8cm、高さ28.2cm、頭部・下顎(したあご)部をそれぞれヒノキの竪一材から彫出している。棒状の太い続き眉が特徴的で、飛び出す眼球、盛り上がる鼻、肉厚な舌の仕上げも力強い。制作は南北朝時代ころと見られ、社伝による神社勧請の時期と合致する。市内では、防府天満宮の正平(しょうへい)10年(1355)在銘の『獅子頭』(国指定重要文化財)につぐ時期の制作と見られる。 獅子頭2は奥行40.7cm、幅38.5cm、高さ31.8cm、構造・材質ともほぼ同様であるが、木彫り、漆塗ともに劣り、肉取りにも力強さが欠けるのは、南北朝時代後の室町時代に入ってからの制作を示すものと思われる。 防府の文化財 |