延喜以前上古の創建にして、年月未詳なるも社傳旧地並に神宝など数多く傳はり、永禄年間(1558−70)の兵火にて本殿・拝殿・社庫等一宇不残焼失し確証爲す能はずと雖も、境内地老杉巨槻森欝として昼猶暗く、草創年代の古きを偲ばしめるものがある。(式内社調査報告) 当初は当社の南、高遠山中腹に「宮の平」という地があり、そこに鎮座していたとも伝えられている。 |
中村神社 善光寺御開帳の大回向柱 斧入れ式 長野市松代 7月27日(土) 掲載 来春の善光寺御開帳で本堂前に立てられる大回向柱の斧(おの)入れ式が二十七日、同寺僧りょや地元住民ら百人近くが出席して、長野市松代町の中村神社境内で開かれた。 今回、回向柱用材に選ばれたのは、高さ30m余、推定樹齢二百年というご神木の杉。同寺寺務総長の中島道生さんらが法要を営んだ後、白装束の棟りょうや、松代住民でつくる「善光寺回向柱寄進建立会」の春原芳夫会長らが、「エイ、エイ、エイ」のかけ声とともに斧を入れた。 年内に伐採し、本堂前(高さ10m)と世尊院前(同6m)の二つの回向柱に加工、本番を待つ。御開帳直前の来年3月には、同建立会が牛を先頭に総勢四百人に及ぶ行列を組んで、善光寺に奉納する予定だ。 春原会長は「いよいよ御開帳準備が本格化する。資金繰りは大変だが、回向柱のことなら住民も好意的。それが旧松代藩以来の伝統でしょう」と話していた。 2002年7月 信濃毎日新聞 |