神前神社
こうざきじんじゃ 所在地 社名















   【延喜式神名帳】神前神社 讃岐国 寒川郡鎮座

   【現社名】神前神社
   【住所】香川県さぬき市寒川町神前1623
       北緯34度17分3秒、東経134度12分34秒
   【祭神】猿田彦命
   【例祭】9月24日 例祭
   【社格】
   【由緒】由緒不詳
       永仁3年(1295)5月銘の経筒が境内より出土

   【関係氏族】寒川氏
   【鎮座地】移転の有無不詳

   【祭祀対象】
   【祭祀】江戸時代は「山崎鎭守大明神」と称していた
   【社殿】本殿流造銅板葺
       幣殿・拝殿・社務所

   【境内社】

祭神は寒川氏の祖・油良大人とする説がある。
拝殿西の傍に古い大小の石像が一体つつあり、大像の顔面の中央が異常に隆起している。祭神猿田彦命の神像ともいわれている。
現在は、男山神社の境外末社であるが、もとは神前村村社であった。


神前神社の石仏

この石像は、白色凝灰岩製で、風化が進んでいるため仏像か神像かの判別が難しく、仏像・神像の両説があります。
仏像説では、この象を横から見るとやや前かがみになっているところが、仏像ではないかと考えられ、造像当初は、全身立像で、鎌倉時代末期か室町時代初期頃の地蔵菩薩像、又は、薬師如来像と推定されています。
神像説では、この像の顔の真ん中あたり(鼻の部分)が高くなっているので、猿田彦命ではないかと考えられています。また、旧神崎村八幡宮並末社由来帳に、山崎「具名登二社」という記載が残っているのが、この石像ではないかとも言われています。近所の人はおふなたさんと呼んでいます。「具名登」は「久那斗」・「岐」とも書かれ、日本書記には「是を岐神と謂す。此れ本の号は来名戸の祖神と曰す。」とあり、旅人を守る道祖神であるといわれています。
人は自分の生涯のどこかで、信じるものを失いかけることに出会います。そんな時、石像である、木造であれその中に神を求め、仏を信じ心の寄りどころを探して祈ります。救われたい人の弱さを、この像はじっと見守り、やすらぎと生きる喜びを与えてきたに違いない。
昭和59年3月

社頭掲示板



神前神社

讃岐二十四社のなかの3社が寒川町内にあり、その一つがこの「神前神社」である。
「神前明神」とも言われ、土地の人々は「こうざきさん」とか「みょうじんさん」と呼んでいる。
玉垣に囲まれた境内正面の鳥居をくぐると、狛犬・注連柱の向こうに横5間の立派な拝殿がある。
その奥に猿田彦命をお祀りしてある銅板葺きの神殿が建っている。
現在は、男山神社の境外末社であるが、もとは神前村村社であった。
また祭神についても「応神天皇」と言う説もあるがこの神社はいつできたかはわからない。
また神前という地名は猿田彦命の天孫の御前奉仕に由来して神前(カムサキ)となったといわれている。
神殿の西側には白色凝灰岩製の石仏(仏像・神像両説がある)が祀られている。

さぬき市文化財保護協会寒川支部



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