片山神社
かたやまじんじゃ 所在地 社名















   【延喜式神名帳】片山神社 尾張国 山田郡鎮座

   【現社名】片山神社
   【住所】愛知県名古屋市東区芳野 2-4-28
       北緯35度11分15秒,東経136度55分12秒
   【祭神】藏王大権現 (配祀)安閑天皇 国狹槌命
   【例祭】10月10日 例大祭
   【社格】旧郷社
   【由緒】天武12年(684)創立
       和銅2年(709)の鎭座とも伝
       応永26年(1419)4月造営
       慶長19年(1614)原田右衛門ら田畑三反歩を寄進
       明治5年5月郷社
       同40年10月26日神饌幣帛供進指定

   【関係氏族】
   【鎮座地】移転の記録はない

   【祭祀対象】
   【祭祀】江戸時代は「片山天神社」「藏王権現」と称していた
   【社殿】本殿神明造木造桧皮葺
       拝殿・祭文殿・神饌殿・神樂殿・神札授与所・齋館・手水舎

   【境内社】富士淺間社・白山社・秋葉社・香良須社
        金刀比羅社・玉津島社・稻荷社


尼ヶ坂駅東南、市立工芸高校西に鎮座する。
和銅2年(709)の鎭座とも持統天皇2年(688)ともいう。
片山神社の社名は地形より名付けたといわれる。


由緒

和銅2年創祀、一説には持続2年役行者の開基という。延喜式神名帳に尾張国玉ノ井ノ庄片山神社、本国帳に従三位片山天神と記されている。往古より片山天神、蔵王天神、蔵王社、片山蔵王神社と呼称され明治初年郷社に列せられ片山神社となる。

全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年




片山神社

社殿によれば和銅2年(709)の創建とある。延喜式神名帳にもみえている古社で、山田郡鎮座、十九座の首位にあり、また国内神名帳には従三位片山天神とある。
祭神は安閑天皇と国狭槌尊の二神を祭る。
安閑天皇の御生母が、尾張連の祖の媛であったところからこの地に祭られたと伝えられる。
名古屋市教育委員会

社頭掲示板




片山神社

片山神社は古書によれば、1300余年前 修験道の開祖 役小角(役行者)により 天武12年(684)愛知県内で最初に崇め祀られた格式たかい古社で 主神(祭神中 主体として祀られる神)蔵王大権現(大和の霊峰 大峰山・吉野山の祭神) 右神 国狭槌尊  左神 安閑天皇 が祀られております
 蔵王権現 は 釈迦如来 千手観世音菩薩 弥勒菩薩 三身一体の変化神で 三身が 前世・現世・来世 を示され 過去・現在・未来 を象徴し 三世にわたり一切の生物を救う 万能の威力をもつ 大神であります(わたしは 前世・現世・来世 を 祖霊・現世・子孫 と 解釈して 説いております)
 国狭槌尊 は 天常立神−国之常立神−国常立尊 (神代−神世七代の最初の神)と同神 国土形成の神で 天地の中心にあって永遠に天地を主宰する 天の神 であります「蔵王権現 と 国狭槌尊 とを 修験道では神道的に同体であると説いております」(吉野山 金峯山修験本宗 総本山 金峯山寺 故五条覚澄法主 談)
 安閑天皇(第27代・466〜535)名は勾大兄 おくり名を広国押武金日 継体天皇の第一皇子 母は 大和国葛城の尾張連草香の女目子媛 大和の勾金橋(今の橿原市曲川町)に都し 仁賢天皇(第24代)の女の春日山田皇女を皇后とする 在位2年(534−35)勾金橋宮で崩御 宝算70 御陵 古市高屋丘陵
 役行者は 天武12年(684) 天武天皇の勅命をうけ 三河国に滝山寺を開山の途次 片山神社現在地に金剛蔵王大権現を宗祀され 後 685−86年 岡崎北辺の山中に 滝山寺を建立されました
天武8年(690)にも 役行者は 天武天皇の勅命により 大和に室生寺を開かれました  後世 衰退した室生寺を 興福寺の高僧 賢m(尾州愛智郡の人 姓・荒田氏)が 天平末から平安初期(770−90)にかけて再興しました
式内社とは 醍醐天皇(第60代)の命により 延喜5年(905)8月に編纂を開始 完成奏上は延長5年(927)12月26日 施行は40年後の康保4年(967)10月9日の 古代法典 「延喜式」五十巻中の巻九「神名上」 巻十「神名下」 (神名帳)に収録されている 神名 神社 宮中をはじめ全国で 3132座(このうち 36座 が 宮中) (2861社)  片山神社は 巻九 「神名上」尾張国山田郡19座の首位に記載されております これに収録されている神社は 式内社として その社格を誇ることができました
これに記載されていない神社は 式外社と云います
拝殿右側奥の石垣の間に 桜町天皇(第115代)の御代(250余年前)に祀られた 千手観世音 の石仏が(吉野山産の緑の石) また 左側の古木 ご神木 には 蔵王さまのお使いといわれる 大峰山上竜ノ口の 竜神さま が祀られております 蔵王さま 観音さま 竜神さま に まことを込めてひたすらにすがる祈願があきらかにかなえられることは 大昔から お参りの人々により有名であります    (田口一雄謹書)

由緒書



片山神社

片山は加多夜萬と訓べし〇祭神詳ならず〇山田庄東杉村に在す、「今蔵王権現と称す、(集説、府志)
類社
伊勢國鈴鹿郡片山神社の條見合すべし
神位
国内神名帳云、從三位片山天神、

神社覈録



郷社 片山神社

祭神 安閑天皇 不詳(一座)
旧と藏王権現とも称す、創立年代詳ならずといへども、社説古老の口碑に依りて、和銅2年とす、延喜式内社にして、奉唱国帳に「從三位片山天神」、参考に「從三位片山神社」、天神、一本作正四位下、東杉村藏王祠也、と見えたり、当社の片山神社なることは社傅及古学者の説に拠りて明らかなりといへども、尚ほ当社所蔵の元禄、天文、宝永の棟札に片山碑社なることを明記せり、明治5年5月郷社に列せらる。
社殿は本殿、拝殿、祭文殿、渡殿、神饌所、社務所等を具備し。境内地1024坪(官有地第一種)あり、

明治神社誌料



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