天正12年(1584)の小牧・長久手の戦いの折りには、秀吉方が同神社境内に砦(岩崎山砦)を築いたと言われている。 昭和35年境内の五枚岩が県の天然記念物となる。 |
熊野社 鎮座地 小牧市大字岩崎字独山1337番地 祭 神 伊邪那岐尊・伊邪那美尊 由 緒 熊野社は海抜60mの田園の中に孤立した、独り山で全山巨岩で覆い山腹に県に指定された天然記念物五枚岩あり、古代磐境として尊崇した所である。明治5年、村社に列し同40年10月26日供進指定をうけた。また昭和10年、北麓の田園より、独木船の舵を発見した。 小牧山と相対し、四季眺めよし。天正年間、豊臣方が砦に築いた。名古屋城築城の際、大石を大量に切り出した。 社頭掲示板 |
愛知県指定天然記念物 熊野社の五枚岩 昭和35年6月2日指定 岩崎山は、新期堆積層からなる平坦な濃尾平野の中に、基盤の花崗岩が高く突出して山丘を成したものである。五枚岩は、熊野社境内でこの花崗岩が山丘の地面から局部的に、さらに高く突出し、5枚に分かれて、それぞれの厚さが0.7〜2.5m程で平行に並び奥行き約10m、高さ数mにも及ぶ。岩崎山の花崗岩は二方向の節理が明瞭に認められ、地表に突出している部分で、この節理面に沿って風化浸食が進んだため、5枚に分離し平行に相並んで独立に高く突出した奇観を呈するに至ったものである。 なお、石材の産地として知られた岩崎山には、各所に点在する刻紋石や岩屋古墳など文化財が数多く見られる。 平成22年3月 愛知県・小牧市教育委員会 社頭掲示板 |
切支丹灯籠 小牧市指定有形文化財 切支丹灯籠 岩崎の地では寛文3年から6年(1663〜67)にかけて、男女17人の切支丹宗門の者が召捕らえられた記録がある。 この灯寵は、高さ2.5mの織部形石灯籠で、火袋を支える石柱の中央部がふくらみわずかに十字の形を連想することができ、下部にはマリア橡か刻まれているという。 かっては、この地から南へ約50m程の栗木栄三氏宅にあったが氏のご好意により、小牧市へ寄贈され、平成2年に現在地へ移設した。 小牧市教育委員会 社頭掲示板 |